以前、「お客様への何気ないひとこと」として、
「밖에는 추우시지요?」(パッケヌン チュウシジヨ?/外は寒いですよね)
という表現を紹介したところ、現在韓国で韓国語を勉強中というYさんから
お便りを頂戴しました。Yさんよりご紹介の了解を得て、ご紹介させていただきます。

>単に「추우시지요?」(チュウシジヨ?)の場合、主語は「人」だとわかっているので、
>尊敬の「시」をつけるものだと理解しているのですが、
>主題が「밖에는」(パッケヌン)となった場合でも、尊敬表現するものなのでしょうか?

なるほどー。確かに気になりますよね。
この文章だと、「外(そと)」という言葉を高めていることになります。
「外は’お寒い’」ということですね。確かに、意見が分かれる部分かもしれません。
なんか変?な気もするけど、お客さんや社長などに「춥지요?(チュプチョ/寒いですよね)」とは
なかなか言えません(少なくとも私は)。

実は韓国語の「-시-」は、
1. 人そのものを高める場合
2. 高めたい人に関連したこと、ものを高める場合
と2つの使い方が可能ですので、人以外のものにも使われることがあります。

例えば、社長に何か話しがしたいときは、こんな風に聞くと良いでしょう。
「사장님, 좀 시간이 있으십니까? 드릴 말씀이 있습니다만...」
(サジャンニム、チョム シガニ イスシムニカ?トゥリル マルスミ イッスムニダマン/
社長、少し時間おありですか?お話ししたいことがあるのですが…)
こちらも「時間」に対して尊敬語を用いていますね。
時間は社長のものなので、高めているわけです。

また、日本語では「お話ししたいこと」でも、「이야기하고 싶은 것(イヤギハゴ シップンゴッ)」
などにはならず、
「드릴 말씀(トゥリル マルスム/ 申し上げること)」となっているところに注目!です。
日本語で「申し上げること」なんていうと、逆に失礼になってしまうような気がしませんか?
韓国語の国語の先生に聞いたらいろいろ語ってくれそうな気もしますね。

気になるテーマですので、これからいろいろ注意して聞いてみたいと思います!
Yさん、お便り有難うございました!



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