先日、通訳を生業(なりわい)とする友人と食事をしていたときのことです。
友人が通訳者としてとある歌手のレコーディングに立ち会ったときの話が出て、
「へえ~、韓国語ではそうやって言うんだ!」と、ウキウキ(韓国語が好きな人間は、新たな
発見があるといちいちウキウキするんです)したものがあったので、ご紹介させていただきます。

レコーディングの際、スタッフ(プロデューサー?技術さん?)が、歌を歌う歌手に対し、
「いまのとこ、ファルセット(裏声)でお願いします」とか、「そこ、地声でお願いします」
とか、指示を出すんだそうです。
お分かりでしょうか、「裏声」「地声」って、韓国語で何と言うでしょう!!
答えは来週。うそです。
それは……

「가성(カソン/裏声)」 ※가성の漢字は「假聲」、「仮の声」です
「진성(チンソン/地声)」 ※진성の漢字は「眞聲」、「真の声」です

へえ~、ですよね。
K-POPが好きな方は、ご存じだったかもしれませんね。

ちなみに、この話題がどうして出てきたかというと、
「日本人が韓国語を話すと、韓国人はとても喜んでくれる」という話をしていたときです。
そのレコーディングのスタッフさんは、通訳者の友人が、
「거기 가성으로 해 주세요(コギ カソンウロ ヘジュセヨ/そこ、裏声でお願いします」とか、
「진성으로 해 주세요(チンソンウロ ヘジュセヨ/地声でお願いします)」
と言っているのをメモし、たまにダイレクトに「カソンウロ ヘジュセヨ」「チンソンウロ ヘジュセヨ」
と指示を出すのだそうです。
すると、歌手の皆さんは「韓国語が話せるはずのない人が、韓国語を話している」のを喜び、
現場がとても良い雰囲気になるのだとか。

韓国語を話してみるだけで、仕事場が良い雰囲気になる……。
なんて素敵な魔法なんでしょう!
皆さん、この「魔法」を使わない手はありませんよ。



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