■今週の一言、単語と会話 「助詞にまで尊敬語が」 


 「韓国語には助詞にも尊敬語がある」とだけ聞いてもピンとこないかもしれません。
分かり易く例を挙げますと、

1.先生「に」申し上げたいです。
2.先生「も」いらしてください。
3.祖父「だけが」田舎で暮らしています。
4.ご両親「は」どうおっしゃいましたか?

この括弧で囲まれた太字の部分が「助詞」。
韓国語ではこの「助詞」を尊敬語に変えることで対象となる人を高めることができます。
さすが儒教の国ですね。

日本語での例を探すと、
「皆様 は」が、「皆様におかれましては」 になるのと似ているでしょうか。
(とはいえ、韓国語の助詞の尊敬語ほど日常的には使われていない気もします)

韓国語で以下のようになります。

【普通の助詞を用いた場合】

1.선생님「에게」 말씀드리고 싶습니다.
2.선생님「도」 오십시오.
3.할아버지「만」 고향에서 사십니다.
4.부모님「은」 어떻게 하셨습니까?

【尊敬語の助詞を用いた場合】

1.선생님「께」 말씀드리고 싶습니다.
2.선생님「께서도」 오십시오.
3.할아버님「께서만」 고향에서 사십니다.
4.부모님「께서는」 어떻게 하셨습니까?

中級者以上の方は、「あぁ、知ってるよ」と思われるかもしれませんが、
相応しい場所、状況でこれらを使えているでしょうか?

「聞ける」「知っている」だけでなく、「話せる」「使える」ようになりたいものですね。
何度も言いますが、このような綺麗な尊敬語を話すと、皆さんの印象はグッと
高まりますヨ。



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