「韓国語には助詞にも尊敬語がある」とだけ聞いてもピンとこないかもしれません。
分かり易く例を挙げますと、
1.先生「に」申し上げたいです。
2.先生「も」いらしてください。
3.祖父「だけが」田舎で暮らしています。
4.ご両親「は」どうおっしゃいましたか?
この括弧で囲まれた太字の部分が「助詞」。
韓国語ではこの「助詞」を尊敬語に変えることで対象となる人を高めることができます。
さすが儒教の国ですね。
日本語での例を探すと、
「皆様 は」が、「皆様におかれましては」 になるのと似ているでしょうか。
(とはいえ、韓国語の助詞の尊敬語ほど日常的には使われていない気もします)
韓国語で以下のようになります。
【普通の助詞を用いた場合】
1.선생님「에게」 말씀드리고 싶습니다.
2.선생님「도」 오십시오.
3.할아버지「만」 고향에서 사십니다.
4.부모님「은」 어떻게 하셨습니까?
【尊敬語の助詞を用いた場合】
1.선생님「께」 말씀드리고 싶습니다.
2.선생님「께서도」 오십시오.
3.할아버님「께서만」 고향에서 사십니다.
4.부모님「께서는」 어떻게 하셨습니까?
中級者以上の方は、「あぁ、知ってるよ」と思われるかもしれませんが、
相応しい場所、状況でこれらを使えているでしょうか?
「聞ける」「知っている」だけでなく、「話せる」「使える」ようになりたいものですね。
何度も言いますが、このような綺麗な尊敬語を話すと、皆さんの印象はグッと
高まりますヨ。
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