「わざわざお越し頂き、ありがとうございます」
「わざわざお持ちいただいて、恐縮です」

以上のようなときの「わざわざ」は、「일부러(イルブロ/わざと、故意に)」
を使う、と申し上げました。では例えば、取引先の方が書類一つを直接届けて
くれた、近所の方がお裾分けを持ってきてくれたときなどに私たちがよく発する、

「わざわざ どうも~」
「わざわざ ありがとうございます」は、

「일부러 고맙습니다.」(イルブロ コマッスムニダ)
「일부러 감사합니다.」(イルブロ カムサハムニダ)
で良いかというと、うーん、かなりおかしくなります!「일부러」の後は、
韓国語の場合、わざわざ「何をしたか」が具体的に表されないと不自然なのですね。
先週の例文になりますが、

「아이구-, 일부러 가져와 주셨네요. 감사합니다」
(アイグー、イルブロ カジョワ ジュションネヨ。カムサハムニダ/
おやまぁ、わざわざお持ちくださったのですね。ありがとうございます)

「멀었지요? 일부러 여기까지 와 주셔서 정말 감사합니다.」
(モロッチヨ?イルブロ ヨギカジ ワジュショソ チョンマル カムサハムニダ/
遠かったでしょう?わざわざここまでいらしてくださって本当にありがとうございます)

この「일부러 오다(イルブロ オダ/わざわざ来る」、
「일부러 가져오다(イルブロ カジョオダ/わざわざ持ってくる)」のように、
必ず、わざわざ「何をしたか」、そう、「行動を表す動詞」が来る必要があります。

いくら韓国語と日本語が似ているからといって、単語を置き換えるだけでは
不自然になることが多いので注意いたしましょう!



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