「봉 잡았다」(ポン チャバッタ)

こちら、どういう意味でしょうか。早速例文を見てみてください。

A: 희진이가 국회의원 아들이랑 결혼했대.
B: 정말? 희진이가 봉 잡았네.
(A:ヒジニガ クッケウィウォン アドゥリラン キョロネッテ)
(B:チョンマル? ヒジニガ ポン チャバンネ)

A: ヒジンが国会議員の息子と結婚するんだって
B: 本当?ヒジンは●●●ね。

さて、この●●●には、どんな日本語が入るでしょうか。

1.器用貧乏
2.良妻賢母
3.玉の輿に乗った

簡単すぎますね(笑)。そう「3」の「玉の輿に乗った」が正解!

この「봉 잡았다」は、NAVERの国語辞典によると、
「想像の世界に存在する珍しい鳳凰を捕まえる、という意味から、
とても貴重で素晴らしい人や仕事を得ることを比喩的に言う言葉」とのこと。
そう、「봉 잡았다」の「봉」は、「鳳凰」の「鳳」のことなのです!

韓国語ネイティブ先生方に聞いてみたところ、仕事のことを言うときなどはあまり使わず、
やはり裕福な人と結婚をした女性などによく使うのだそうです。また、日本語では
「(私は)玉の輿に乗りたい!」など、一人称でも使われることがありますが、韓国語の場合、
「(나는) 봉 잡고 싶다!(私は鳳凰を捕まえたい)」など、一人称に使うと、不自然になるそうです。

また、日本語では男性が裕福な女性と結婚することを指し、俗語として「逆玉(ぎゃくたま)」
なんて言ったりもしますが、韓国語の場合、

「걔는 부자 집 딸이야. 넌 봉 잡는 거네」
(ケヌン プジャチプ タリヤ。ノン ポンチャムヌン ゴネ/
あの子は金持ちの家の娘だよ。お前、鳳凰を捕まえたな→玉の輿に乗ったな)

と「봉 잡았다」を男性に使うことも、できなくはないとのことです。
ただ、もちろん「봉 잡았다」自体が女性に対して使われることが多いのは日韓共通のようですよ。

結婚に関してはいろんな価値観がありますから、必ずしも裕福な人と結婚するのが良い
わけではないと思いますが、面白い表現なので話のネタに是非使ってみてくださいね。



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