少し前に流行った言葉で「KY」というのがありましたね。「空気が読めない
(Kuuki-ga Yomenai)」から来たとのこと。良いか悪いかは置いておいて、
その場の空気を読まず、素っ頓狂な発言や行動をとってしまう人のことを言いますね。

さて、韓国語にも少し似た表現で面白い言葉があります。
例えば、上司が「最近の若者は新人類で訳が分からない」と嘆くようなとき。
また、いつも変わった行動を取る天然さんについて話すとき。
そんなとき、韓国ではその人のことをこんな風に言います。

A:요즘 사람들은 이해할 수 없어.
B:어쩔 수 없습니다, 부장님.
  요즘 사람들은 안드로메다에서 온 사람이 많아요.
(A:ヨジュム サラムドゥルン イヘハルスオプソ
 B:オッチョルスオプスムニダ、プジャンニム。
   ヨジュム サラムドゥルン アンドゥロメダエソ オンサラミ マナヨ)
(A:最近の若者は理解できないよ。
 B:仕方がありません、部長。最近の人たちはアンドロメダから来た人が多いです)

日本でも「あいつは宇宙人だ」などと冗談で言ったりしますね。それと似ている
でしょうか。

しかし、アンドロメダから来たような人であれ、宇宙人っぽい人であれ、
その行動や言動がその人の持つ才能の発露であれば、歓迎すべきなのかも
しれません。上記の例文でも、凝り固まった部長さんの頭では思いつかないことに
若者が気づいているのかも……。「宇宙人だ」と切り捨てるのではなく、自分の
思い込んでいる「スタンダード」を見返す作業も、たまには必要かもしれませんね。


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