少し前、韓国の友人から久しぶりにお便り(メール)をもらいました。
友人は、中国の小さな都市にとある企業の支店長として赴任しました。
その前途を祝福しながらも、友人と出会ったのは20代の頃だったので、
「あら、私たちもうそんな歳になっちゃったのね」なんて思ったりも。

さておき、そのメールには、赴任の挨拶と近況報告を含め、外国で当地の
職員をまとめていくことの困難さが綴られていましたが、お便りの最後には
自身を鼓舞するように、こんなふうに書いてありました。

「늘 좋은 것만 생각합시다」
(ヌル チョウンゴンマン センガッカプシダ/常に良いことだけを考えましょう)

日本語でぴったり来るフレーズに直すのであれば「常にプラス思考で」と
いったところでしょうか。なんてことない一言で、メールをもらったとき
は読み飛ばしていたのですが、最近、折に触れてふとこのフレーズを
思い出すようになりました。

私の場合、仕事に関しては7年前に起業した際に「プラス思考製造器」
のような脳になった(した)ので、「常に良いことだけを考えられる」のですが、
家のことに関しては少し悩んだりもします。

例えば、子供がテレビを多く観る。すると、「目が悪くなる」「考える力が
なくなる」「会話がなくなる」とやきもきします。そこでテレビを観るのを
やめさせたり、何か約束事を作っても良いのですが、会社にも勢力図がある
ように、我が家にも勢力図があるので、なかなか思うようにいかない(笑)。
そうすると、またやきもき。

そんな自分に「はぁ~っ」と思う度に、そのフレーズが浮かぶようになりました。
「ヌル チョウンゴンマン……」そうだ、良いことだけを考えよう!
例えば、「テレビ番組も情緒を養う」「新しい言葉を覚える」「なるべく
一緒に観て、近くに行かないよう注意する」「時間を決める」などなど……

イライラッとするごとに、「ヌル チョウンゴンマン……」と爽やかな風
を送ることにしました。家でも「プラス思考製造器」になれるよう、訓練中です(笑)。



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