韓国人は冗談(농담)が好きです。以前「シゴトの韓国語’SALON’」で
通訳家の先生に講義をお願いしたとき、先生が「ビジネスの場においても
韓国人はユーモアを欠かさずにいるが、日本人はいまいち冗談が通じない
傾向がある。仕事が終わって乾杯!となっても真面目な話ばかりしてしまう」
というお話をされていましたが、本当にそうだな、と思います。

最近、知り合いの会社を訪問しました。そこは米国に本社を持つ
6人ばかりの東京支店で、日本人一名をのぞいてすべて韓国人。
会社の中に入ると韓国に来たような気分になりました。

友人から支店長さんを紹介されたときのやりとり。名刺交換をしたい
ところだったのですが、私が名刺を切らしてしまっていました。
(名刺が切れたときのフレーズ、
詳しくは『今日から使えるシゴトの韓国語』
をご覧下さい!)

「죄송합니다. 명함이 떨어져서...」
(チェソンハムニダ。ミョンハミ トロジョソ/すみません、名刺が切れていまして……)

「떨어졌으면 주워야지요」
(トロジョッスミョン チュウォヤジョ)

「(名刺が)切れる」は、「떨어지다」ですが、これは「落ちる」という意味もあります。
そこで、「떨어졌으면(落ちたなら)」「주워야지요(拾わなければなりませんね)」
(※原型は「줍다」(チュプタ/拾う))となるわけです。

吹き出す私を見て友人が、「支店長と1時間でも話せば、幡野さんの
メルマガの1年分のネタが出て来るわよ」と。

韓国の方らしく、支店長さんはその後駅まで送って下さったのですが、
「何時までに帰らなければ行けませんか?え、3時?それは大惨事(だいさんじ)」
とダジャレの連続。聞くと、ご友人から「おまえは日本語でもダジャレばかり
言っているのか」と呆れられるそうです(笑)。

ほぼ韓国人だけで日本のマーケットでやっていく……それはとても大変な
ことだと思います。彼らのバイタリティー間近で見て、あらためて
コリアン・パワーを感じた一日でした。


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