日本語と韓国語は本当によく似ていて、初級のころに出てくる助詞の
「場所+に(에)」「場所+で(에서)」「物+を(을/를)」などは
日本語の感覚で考えられるので本当に助かりますよね。

しかーし、この助詞くん、たまに「ええっ!?そうなるの?」という使い方を
することがあります。そのうちの一つをご紹介しましょう……。

とある会社を訪問しました。案内をしてくれた方がお茶をすすめてくれました。

A:차는 어떤 걸로 하시겠습니까?
  따뜻한 걸로 하시겠습니까? 차가운 걸로 하시겠습니까?
(チャヌン オットンゴルロ ハシゲッスムニカ?
タットゥッタン ゴルロ ハシゲッスムニカ? チャガウン ゴルロ ハシゲッスムニカ?
お茶はどんなものにされますか?
温かいものになさいますか? 冷たいものになさいますか?)

『今日から使えるシゴトの韓国語
』第2章ビジネスで役立つ韓国語フレーズ
「テーマ23お客様への何げないひと言」より。そしてその答えが今日の「知っトク」。

B:차가운 걸로 주십시오.
(チャガウン ゴルロ ジュシプシオ/冷たいものをください)

……。これが理想的な答えなのですが、どうですか?何か変じゃありませんか?

「冷たいものをください」だと、
차가운 걸(것을) 주십시오.
(チャガウンゴル(ゴスル)ジュシプシオ)
としたくありませんか?しかし、これだと「おかしい」んだそうな。

じゃあ、これはどうだ。
차가운 걸로 부탁합니다.
(チャガウンゴルロ プタカムニダ)
これは日本語にすると「冷たいものでお願いします」と言えている気がする
のですが、残念。これも「おかしい」そうなのです。

「차가운 걸로 주십시오」だと、日本語話者としては「冷たいもの’で’ください」
という響きに感じられ、なんともキモチワルイのですが(私だけ!?)、
ネイティブの感覚からすると、その言い方がベストなのだそうです。

韓国に留学していたとき、よく語学堂の先生に「助詞の使い方がたまに
間違っている」と言われましたが……。はぁ~、進歩ないですねぇ……。



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