■今週の一言、単語と会話 「韓国の祝日、その2」 


 先週の「’先約’という言葉を知っていますか?(’선약’이란 말 아세요?)」が面白かった、というお便りを頂戴しました。
 さらに裏話を申しますと、そのとき聞き取る(理解する)ことが出来ず、
「선약(先約)」という言葉を紙に書いてもらいました。→筆談。
あのときのあの字体までをリアルに思い出します・・・。
(日本語話者は連音に慣れるまで時間が掛かるのデス)

 さて、先週に引き続き、韓国の祝日について、いくつかの思い出や出来事と共にお送りしたいと思います。


 ●「식목일(植木日)」:4月5日

 この「식목일(植木日)」、いつまでたっても一回でバシッと聞き取る(理解する)ことが
できませんでした。

 毎年、
「어? 무슨 날이에요?(え?何の日ですか?)」と尋ね、
「나무를 심는 날이에요.(木を植える日です)」

 という会話を馬鹿の一つ覚えのように交わすのでした。

 なぜ一度で理解しにくいのか毎年考えるのですが、(申し訳ないけど)印象が薄い
ということと、一年に一回しか聞かないこと、そしてその’発音の変化’でしょう。

 「식/목/일」ときて、「植/木/日」、というところまでは簡単に理解できるのですが、
発音はどうなるでしょう?
 その発音は【싱모길(実際の読み方→シンモギル)】。
「ㄱ」が「ㅇ」となるのですね。(’한국말’が発音すると’ 한궁말’となるように)
けれどとっさにそう言われてもパッと理解しにくいもの。

 「韓国語(ハングル)は科学的。その表現の可能性は無限大。
子音と母音の組み合わせ。そのまま読めばOK!」といわれますが、
これも科学的と言えるのだろうか?!と愚痴りたくなりますよね・・・。


 ●「석가탄신일(ソッカタンシニル/釈迦誕辰日)」:旧暦4月8日

 こちらも旧暦で、の話。ちなみに2004年は5月26日でした。
むかーし、むかし、お釈迦様が誕生したと言われている日です。

 後に出てくる12月25日が祝日だということを見ても分かりますが、
日本に比べて信仰が生活に根ざしているというのを見て取れます。
とはいえ、現在は日本と同じく商業ムード1色のような気もしますが。

 ちなみにこの日の別名をご存知の方は多いかもしれません。

そう、「부처님 오신날(プチョニム オシンナル/お釈迦様のいらした日)」ですね。
「석가탄신일(ソッカタンシニル/釈迦誕辰日)」は完全なる漢字語、そしてこちらは
固有語です。

 後者の方がなんとなく温かい、親しみやすい響きがあるような気がします。


 ●「어린이날(オリニナル/こどもの日)」:5月5日

 「へえ~、一緒じゃん」と思われるかもしれませんが、もとはといえば、
日帝時代である1923年に「子供達の民族意識を育てよう」と制定された日です。
 当時は5月1日だったのですが、1946年の解放後(終戦後)初めてのこどもの日に、
5月5日となりました。

 現在は日本の「子供の日」と同じように、家族で遊園地に行ったりと、行楽地は
大変な賑わいをみせます。(ごったがえします)

 日本のゴールデンウィークに韓国旅行に行って、5月5日にロッテワールドや
エバーランドに行くのは大変危険ですよ。

 「조심하세요~.(チョシマセヨ/ご注意下さい)」



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