先週、「ウングニ」という韓国語表現について取り上げたところ、
ツイッターやメールで多くの方からお便りを頂戴しました。多くの方が
気になる表現だったらしく、さらに何名かの方からは「日本語でこう訳す
としっくり来る」というご提案を頂戴しました。拝見した瞬間「そうだ!」
と思いましたので、ここにご紹介させていただきます。
まずはSさんからのお便り。

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「ウングニ」はツイッター仲間の韓国人もよく使うのですが、何だか
私にはハードルが高いと思っていた表現でした。“何気に”みたいな
ニュアンスなんでしょうが、外国人がこの手の表現をサラリと使えたら、
上級とかレベルを超えて、完全にセンスの問題ですよね。
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そうだそうだ、「何気に」だ!と思いながらも、
「日本語で’何気に’は若者言葉ですよね。韓国語はどうなんでしょうね」
と返信をさせていただいたところ、

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日本語の「何気に」は確かに若者言葉ですね。韓国では分別のある
大人が「何気に」って言いたい時に「ウングニ」と言っているかもしれません。
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とのこと。素晴らしい分析~~。その後ネイティブ先生に「’ウングニ’は、
韓国語では若者言葉か」と質問したところ、「そんなことはない」との
ことでした。そう、「ウングニ」は、「何気に」のきちんとした?言葉
だったのですね! 次に、Fさん、Nさんからのメールもお読み下さい。

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<Fさん>
「ウングニ」、すぐ漢字にしたくなるのですが「慇懃」ですかね。
日本語と随分意味が違うんですね。この日本語訳について、
ちょっと思い切った提案をします。
1. 「フツーに」
2. 「何気に」
いかがでしょう!「表面的にははっきり出てきていないけど実は」
みたいなニュアンス、ありますよね。ちなみに「フツーに」については
昔ちょっと色々と考えたことがあって、「普通」と言いつつ実はある種の
意外性を表す表現なんですよね。

<Nさん>
「ウングニ」を私はいつも「何気に」と訳すとしっくりきます。
ちなみに私が最初に出会った「ウングニ」は、
너 은근히 반말이네.
(ノ ウングニ パンマリネ)
「あんた、何気にタメ口だよね」でした。
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私はこういう話が面白くて面白くて仕方がありません。
お便りをくださった皆さん、ありがとうございました!

実はこの「何気に」から派生してさらに多くのことを考えるに至った
のですが、とっても長くなってしまうのでまた改めたいと思います。
最後に「ウングニ」を使った私のつぶやきを……。

은근히란 말은 은근히 생각하게 해 주네.
(ウングニラン マルン ウングニ センガッカゲ ヘジュネ/
「ウングニ」という言葉は何気に考えさせられるなぁ……)

イエーイ (^_^)v  お陰様で「ウングニ」が使えるようになりました。 
メルマガ読者の皆さんのおかげです。


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