当校で、ここ何年か恒例となった「スピーチ大会」のご案内が開始され
ました。

当校がスピーチ大会に取り組む理由については、先日韓国語講師ネットワーク
会員向けのメールマガジンに書きましたので、ご覧ください。

担当係の山村もブログ
に書いていますが、受講生の方の多くは、
ご案内すると「ええ?スピーチ…。私はちょっと……」という反応をされます。
しかし、取り組み、やってみたあとのその成果といったら計り知れません。
今年も多くの方に、語学上達のために取り組んで頂きたいと思っています。

とあるクラスでのこと。最初は皆さん「私はちょっと……」という反応で
いらっしゃったのですが、Kさんがクラスのメーリングリストで
「やってみます」と参加表明をされたところ、先生がこのように返信をして
くださいました。

스피치 대회 참가, 잘 생각하셨습니다. 분명 공부가 되실 겁니다 .
(スピチテフェ チャムガ チャル センガッカショッスムニダ。プンミョン
コンブガ テシル コムニダ/〔直訳〕スピーチ大会参加よく考えられました。
必ず勉強になることでしょう)

今日の知っトクは「분명(分明)」。辞書を引くと「明らかなこと、
はっきりしていること、明白」とあります。日本語にも「分明(ぶんめい)」
という言葉があるようですが、日常的にはあまり使いませんよね。

上記の例文を日本語に訳すとすると、「絶対(必ず、確かに)勉強になる
ことでしょう」となりますでしょうか。よって、日本語話者は
「절대로(絶対に)」を使い、「×절대로 공부가 되실 겁니다
(チョルテロ コンブガ テシル コムニダ)」と言ってしまいがち。
「절대로」は、「절대로 안 가겠어요 (絶対に行きません)」などで分かる
ように否定形と用いることがほとんどです。

また、先生の「스피치 대회 참가 잘 생각하셨습니다」の表現も韓国語ならでは
だなぁ、と思います。直訳すると「スピーチ大会参加、よく考えられました」
ですが、これを良い日本語にするとしたらどうなりますでしょうか……(^^)

さて、Kさんの参加表明後のクラス授業で意外な展開が!
なんとメンバー全員がスピーチ大会に出場することになったそうです。
Kさんに影響されたのでしょうか。少し考えて「やっぱり今の自分に必要」
とそれぞれが思われたのでしょうか。とにかく、そんなご報告を担任の
先生からいただいて、とても嬉しく思いました。

チャレンジすれば、「やってみて良かった!これからも頑張ろう」と
思うこと間違いなし。実は私も先日とある中国語のスピーチ大会に出場して
きましたが、その過程で、また大会で得たものは計り知れなかったです。
改めてブログ等で体験談をご紹介させて頂きたいと思います。

さて、今年はどんな大会になるでしょう。いまからとても楽しみです。



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