受講生のTさんが韓国土産にとある一冊の本を寄贈してくださいました。
それは、『그런 일본어 없습니다 (クロンイルボノ オプスムニダ/
そんな日本語ありません)』という題名の本。(出版社は、넥서스 JAPANESE)
日本語を勉強する韓国人のための本で、韓国語のこの言葉は日本語で
こんな風に言うんだよ、気をつけましょう~というようなタッチで
紹介されています。これまたシュールな絵付きのユニークな本です。
Tさんと共に「おもしろいですね~」なんてパラパラめくっていたら、
出てきました、「韓製英語」が。いや「’半’韓製英語」かな。それは、
「마마보이 (ママボイ)」
韓国語では「마마보이 (ママボイ)」だけど、日本語では「マザコン」
ですよ、と紹介されています。
先に紹介した書籍に載っていた例文でご紹介致しましょう。
A:한국의 남성 중에도 마마보이가 있습니까 ?
(ハングゲ ナムソン チュンエド ママボイガ イッスムニカ?/
韓国の男性にもマザコンはいますか?)
B:물론이죠 .
(ムrロニジョ/もちろんですよ)
C:우리 남편도 고속도로에서 차가 펑크 났을 때
시어머니에게 전화하고 있더라니까요 .
(ウリ ナピョンド コソッドロエソ チャガ ポンク ナッスルテ
シオモニエゲ ジョナハゴ イットラニカヨ
/うちの旦那も高速道路で車がパンクしたとき、
自分のお母さんに電話していましたからね)
英語では、「mamas boy」「mothers boy」、もしくは
「(have) a mather complex」と表現されるそうですね。
単に「s」が取れただけとも言えますが、それでも「s」を取った形が
これほどまでに市民権を得たことを見ると、半ば韓製英語と言っても良いでしょう。
ちなみにTさんは英語が非常に堪能なのですが、「う~ん、mamas boyと
言うかなぁ…」と、ほかの言い方の方がしっくりくるのでは、というような
ことを話されていましたが、いかがなものでしょうか。
ところで、韓流スターたちを見るとおわかりのように、韓国の男性は
ストレートに母親への愛情を口にします。それに違和感を覚える日本人女性は
少なくないようですが、だからといって韓国人男性にマザコンが多いか、
というと、そう単純には言えないと思います。
親を大切にする、それを言葉で表現するというのは韓国に限らず、
ほかの国でも見受けられることです。何かで見たか聞いた話ですが、
マザコンとは「母親が好き、大切にする」ことをいうのでなく、
「決定権が自分になく、母親にある」ことを言うのだ、と。
なるほど~、と思いました。
いやまてよ、「決定権が自分になく、父親にある」場合はそこまで
非難されないのかな?「mamas boy」「マザコン」「ママボイ」という
のは、女性の嫉妬心から生まれた言葉なのかなぁ、と考えを巡らせたりもしました。
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