中国語の勉強を初めてそろそろ2年になります(早っ!)。メルマガ読者の
皆さまご存じのように「3年で上級」という目標を掲げる私はさすがに
「やばい」と焦ってきておりまして、スパートを掛けています。ああ、
もっと前からこんなふうに勉強していればよかった……。

最近、レッスンで「中国人が大切にする’面子(メンツ)’について、自身の
考えを述べよ」と課題が出て、拙い作文をしました。中国人の’面子’について
はご存じの方も多いと思いますが、いろんな本にこんな事例がよく載っています。

中国にある日系の会社。会社で社員(中国人)が失敗をした。上司(日本人)
が彼を呼び、みんなの前で叱りつける。すると、社員は「面子をつぶされた」
と怒り、もう上司を信頼せず、言うことも聞かなくなり逆効果、と。

日本の場合、上司が社員をみんなの前で叱責する……、会社にも人にもより
ますが、結構あるような気がします。お隣韓国はどうでしょう?なんとなく、
ボスは神様のような存在で怒鳴り散らすようなイメージがありますが、
韓国人の先生達に聞いてみたところ、「そんなことはない(みんなの前で
叱責することはあまりない)」と。それは、

「자존심때문이지요 .」
(チャジョンシンテムニジョ/自尊心のためですよ)

と。なるほど……。

例)
저 분은 자존심이 세요 .
(チョブヌン チャジョンシミ セヨ/あの方はプライドが高いです)

그 사람 말에 자존심이 상했어요 .
(クサラム マレ チャジョンシミ サンヘッソヨ
/その人の言葉でプライドが傷つきました)

韓国人の「自尊心」は、日本語では「プライド」と訳すと良いでしょうか。
先ほどご紹介した状況のようなときは、プライドを傷つけないように
みんなの前で叱責したりはしない、とのこと。
(もちろろん人にもよると思いますよ!)

そう、「自尊心」は韓国人との付き合いにおいて、抑えなければならない
ポイントです。私もこれまで、幾度となく韓国人のプライドの高さを感じる
ことがありました。

難しいのは、こちらが想像もしないところで相手が「プライドが傷ついた」
と思ってしまったとき。韓国・中国との橋渡しをしようという私としては、
彼らの感情の「ツボ」「核心」をなるべく理解しないと、と思います。

中国人の「面子」、韓国人の「自尊心」、日本人の「それ」はなんでしょうかね。



※韓国語を配信・提供したい個人様または法人様は「お問い合わせ」ください。