先週、「中国人の’面子’、韓国人の’自尊心’」という題名で知っトク表現を
書きました。日本人の「それ」(→最後の最後まで守りたい、守るべきと
思われているもの)は何だろう、とその後あれこれ考え、「義理」かなぁ、
という思いに至りました。

それも、中国人のお友達と話をしていて思い至りました。日本の道徳教育
について会話をしていたとき、彼女が日本人の丁寧すぎるところがたまに
疲れるときもある、と言っていたのです。

例えば、すごく混んでいる店内。店員さんは、全員に笑顔を絶やさず、
丁寧に包装をしたり、お見送りしたりしている。混んでいるんだから
そういう行動は省略し、他のお客さんの対応をすべきだろう、と思うそう
です。「過度なサービス」は不要とし、「効率」を重視する中国人的
考え方なのかもしれません。

私はそのとき、「そんなに混んでいてもお客さん一人一人に丁寧に対応を
して偉い」と思ってしまいました。こういうのはお客様への義理なのかな、と。
中国人的「面子を立てる」と日本人的「義理を立てる」は似ているようで、
少し違うんでしょうね。

韓国人の先生に、「韓国人にとって、義理(의리 /ウィリ)はどんなこと?
どんなときに使う?」と聞いてみました。こんなふうに使うそうです。

아무리 바빠도 의리를 지켜야 해.<br> 오늘은 아무래도 모임에 가야 될 것 같아 .
(アムリ パッパド ウィリルr チッキョヤ ヘ。
オヌルン アムレド モイメ カヤ デル コッ カッタ/
たとえ忙しくとも義理は守らなくちゃ。
今日はどうしても集まりに行かなければいけなさそうだ)

상사에 대한 의리가 있어서 회사를 옮길 수 없어요 .
(サンサエ テアン ウィリガ イッソソ フェサルr オムギルス オプソヨ/
上司に義理があって会社を移ることができません)

ふんふん。日本でも似たように使いますよね。日本人にとっての「義理」と、
韓国人にとっての「義理」は同じなのかしら。なんだか考えれば考えるほど
深みにはまりそうな予感です(^^;)。



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