読者の皆さん、アンニョンハセヨ? 今年は桜の開花が早く、レッスンでは
フリートークでお花見の話題が上がっています。春ですね。この時期、
私はいつもとても忙しく、なんだか毎年お花見どころでなく、電車の中
から外の桜を眺めるのみです。今年こそは……!

さて、先日面白い表現が耳に飛び込んで来ましたのでご紹介します。

「고춧가루 뿌리다」 (コチュッカル プリダ)

直訳すると「唐辛子の粉をかける」です。チゲなどにこのコチュカルを
入れれば入れるほど、辛くなりますね。

さて、韓国ではこの言葉を、以下の様なシチュエーションで使うらしいです。
早速例文を…。

협의는 잘 진행됐었는데 부장님이 갑자기 나타나셔서
안 된다고 고춧가루를 뿌리셨어요. 그래서 엉망이 됐어요 .
(ヒョビヌン チャル チネンテッソンヌンデ プジャンニミ カプチャギ ナタナショソ
アンデンダゴ コチュッカルr プリショッソヨ
クレソ オンマンイ テッソヨ/
協議はうまく進んでいたんですが、突然部長が現れて
駄目だと【唐辛子の粉をかけられたのです】。それでめちゃめちゃになってしまいました)

これは……そうです。日本語の「水をさす」ですね。ということは、
韓国は「辛くする」ことで妨げをする、
日本は「冷たくする」ことで妨げをするんですね。
面白いな~と思いました。

今回、この表現について先生方と話したりして思いましたが、日本語も韓国語も
「期待通りにならない」「邪魔をする、される」ことに関連した慣用表現が多いですね。

そう、それらは人間社会の常とも言えましょう。そんな状況のときにどのように
対処するかが、人間の幅を広げていくのかな、と思ったりもします。


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