「マイスター高校」という高校があるのをご存じですか?
「マイスター高校」とは、上記記事より抜粋すると「高学歴社会に挑戦
するマイスター校だ。大卒優先の社会の偏見を打破、企業の要求に合わせた
課程で運営。産業と協力する優秀職業教育の事例として英エコノミストが
紹介するほどだ」とのことで、2010年に入学した生徒3,600人の就職率は
この春93.75%だったそうです。これには驚かされます。
韓国は大学進学率が世界一で、80%を超えると言われています。就職難が
叫ばれて久しいですが、これは高学歴の人々が一様に似たような職場を
求めるからであって、決して「仕事がない」わけではないのですよね…。
企業側のニーズと、国民のニーズが合致したこの「マイスター高校」。
学歴偏重社会はすぐ変わることはないかもしれませんが、今後に注目したいと思います。
さて、この「マイスター高校」、韓国語では、
「마이스터고 」(マイストゴ)と言います。
「고 」は、言わずもがな「고등학교 」の略ですね。
こんなふうに話題にしてみてはいかがでしょう。
한국에서는 마이스터고라는 고등학교가 있다고 들었어요 .
고등학교에서 취직을 위한 교육을 받고 졸업과 동시에
취직할 수 있다고 하네요 .
(韓国ではマイスター高という高校があると聞きました。
高校で就職のための教育を受けて、卒業と同時に
就職できるそうですね。)
さて、この「マイスター」という単語、聞き慣れないかもしれませんね。
私にとっては、実は馴染みのある単語です。というのは、ちょっとマニアックな
話ですが、ドイツの作曲家ワーグナーの代表作に「マイスタージンガー」
というオペラがあるのですが、出身大学の入学式では必ずこのオペラの序曲を
オーケストラが演奏するんです(いまでもその伝統は続いているのでは、と思います)。
大学一年生の入学式でその生演奏に感動し、その後3年間演奏し続けた
思い出の曲です。
「マイスタージンガー」は、Yahoo!辞書によると、「15~16世紀、
ドイツで活躍した詩人兼音楽家。手工業者を中心とし、各都市に厳しい
階級制からなる職能組合を作って名人芸を誇った。職匠歌人。工匠歌人」とあります。
また、「マイスター」で調べると「1.巨匠、名人 2.ドイツで、
徒弟制度による職人の最上位。親方。師匠」とあります。
よって、「マイスター高校」は、その道のプロを養成する高校という
意味になるんですね。
「マイスター高校」の韓国の総合サイト
がありますが、そのページに、
どんなジャンルの高校があるかが書かれています。「機械」「モバイル」「半導体」
「漁業・水産物加工」など20分野があります。
日本は職業訓練校や専門学校がその役割を果たしているのでしょうか。
韓国の場合は、長年にわたる高学歴の弊害や就職難の問題があって
生まれたものですから、形態も新しいでしょうし、期待が持てますね。
いよいよ新学期。韓国で、就職に関して新しい風が吹いているという
事例を紹介をしながら、新学期の思い出を少し振り返ってみました。
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