拙著やメルマガ、その他コラム等でさんざん書いているので、ご存じの
方も多いと思いますが、私は韓国語を使って仕事をしていたOL時代、
赤面ものの韓国語の失敗を「日常的に」しておりました。
その代表的なものが、以下のフレーズ。

감사합니다 . --- 사의 박기준입니다 .
(ありがとうございます。○○社のパク・キジュンです)
아-, 박 과장님, 안녕하세요. 하타논데 이주민 씨 계세요?
(あ~、パク課長。こんにちは。幡野だけどぉ、イ・ジュミンさんいらっしゃいますか?)

この「하타논데(ハタノンデ)」の部分、私は「幡野ですが」と
言っているつもりだったんですが、あれだと「幡野だけどぉ」という
ニュアンスになるんだそうです。そう、パンマルだったんですね。
「하타논데요 (ハタノンデヨ)」と「요 」を付けなければいけなかったのです。

「-(으)ㄴ/는데 」は、前に人の名前が来たとしても、普通の文章だと
パンパルにならないのに、
(例:과장님은 오민숙 씬데 대리님은 김성미 씨입니다 ./
課長はオ・ミンスクさんですが、代理はキム・ソンミさんです)
名乗るときに使うとなぜかパンマルになってしまうんですね~。
そんなこと知りませんって~!(と、それを知った当時、叫んでおりました。)

話変わって最近、日本語ですが、「名乗るときの名前のあとの言葉の使い方」
についてふと思ったことがありました。

シオモニ(義理の母)に電話したときのこと、
「あ、イズミです~。○○なんだけど、△△なのね。」
と話していました。

電話を切ったあと、ふと、「あれ?パンマル(日本語ですが)を使う相手でも、
名乗るときは「です」を名前に付けることが多いんだな、と。

振り返ると、私が誰かに電話を掛けるときは3パターンあることに気付きました。

1.「○○です。□□ですけど、△△ですね」→名前+丁寧語 →丁寧語会話
2.「○○です。□□なんだけど、△△なのね」→名前+丁寧語 →友達言葉会話
3.「○○だけどぉ。□□なんだけど、△△なのね」→名前+友達言葉 →友達言葉会話

以外と、親しい友達でも2の場合が多いんですよね。3は夫とか、
本当に限られている気がしました。皆さんはいかがですか?

これを見ると、やはり「名前のあとに丁寧語が来ないと不自然」
という現象は、韓国語と日本語はやや似ているのかな、という気がしました。

なんだか込み入った話になってしまいましたが、
「ふんふん」と思って下さった方がいたら嬉しいです!



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