先日、地元で出身高校の同窓会が開かれました。伝統的に毎年○歳になる
学年が同窓会の総会を取り仕切り、その後大々的に同級会を開くという
割と組織的で大規模なものでした。高校を卒業し、20年以上。20年以上の
友人との再会に、会場のあちこちで歓声が聞かれ、握手や抱擁がみられました。
高校を卒業し、多くが都会に出、ある人はその後地元に戻り、ある人は
そのまま根を下ろし、20年以上の間様々な経験をしてまた会う。子供の頃、
青春時代を良く知っている人達との再会は、こんなに良いものかと思いました。
そして数人のグループになると必ず出る話題。「○○君、カッコ良かったけど、
相変わらずだね」「実は○クラスの○○さん、可愛いな~と思ってたんだよね」。
(誰もそうとは言いませんが)同窓会の楽しみはまさにここかもしれません。
いや~、青春でしたね。
そんな友人達のささやきを聞いていて、一つの言葉が浮かびました。
それは「蜜の味」。
青春時代の淡い恋があったとして、その後いろんな人生があり忘れていたけれど、
またこうして思い出す。その当時は感じられない味、時が過ぎなければ、
その後いろんな経験をしなければ、そしてまた会わなければ味わえない味、
うまく言えませんが、これこそ「蜜の味」ではないかと。
韓国語の「蜜の味」ってどういったら良いんだろう、と考えてみました。
きっと、「꿀맛 (クルマッ/はちみつの味)」よりも
「달콤하다 (タルコマダ/甘い、甘美である)」がぴったりなのでは!と思いました。
韓国語に関心のある皆さんなら、『달콤한 인생 (甘い人生)』という映画や
ドラマをご存じかも知れません。当時私は「달다 (タルダ/甘い)」と
「달콤하다 (タルコマダ/甘い、甘美である)」の違いを真剣に調べました。
私なりにその違いは把握していたつもりですが、「달콤하다 」には間違いなく、
日本語の「蜜の味」のニュアンスがあるな、と今回思いました。
例文を一つ(少し韓流風に……!)。
당신과 처음 만난 런던에서 달콤한 시간을 보냈어요 .
(タンシングァ チョウム マンナン ロンドネソ タルコマン シガヌル ポネッソヨ
/あなたに初めて遇ったロンドンで甘いひとときを過ごしました)
世間のドラマに中年男女の再会ネタが多い理由が分かった今日この頃です(笑)。
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