知り合いのSさんと1年ぶりにお会いしました。Sさんは韓国留学後、
日本の企業の国際部で、韓国関連の仕事をしています。
現在、新規事業立ち上げ中。とても頑張っているようでした。

お話を伺う中、意外なお話を聞きました。これまで何回か社長と韓国に
出張をし、商談をしているのに、一度も相手企業と食事をしたことがない
そうなのです。

夕方ごろに商談が終わっても、「ではこれで」と、なってしまうのだとか。
韓国に行った日本企業側からしたら、親睦も深めたいし、「お時間ありますか?
せっかく韓国にいらっしゃったので、お食事でもどうですか?」の一言を
半ば待っているのに、一度も誘われないと。

相手企業からしたら、「まだ商談もまとまっていないし、向こう(日本企業)が
商品を買いたいと言ってきている。接待しないといけない立場ではない」
「誘ったらこちらがご馳走しないといけないので、今の段階ではそんな経費を
かけられない」とドライに考えているのかもしれません。

拙著、『シゴトの韓国語
』シリーズに必ず登場しているフレーズ、

「오늘 저녁 시간이 있으세요 ?
모처럼 한국에 오셨는데 식사라도 같이 하시지요 .」
(オヌルチョニョッ シガニイスセヨ? モチョロム ハングゲ オションヌンデ 
シクサラド カッチ ハシジヨ/今日夕方時間はおありですか?
せっかく韓国にいらっしゃったのでお食事でもご一緒しませんか?)

こんな一言が、まさに韓国、韓国人の温かさを感じるフレーズなのですが…。

私の中では、韓国、韓国企業と言えば、ちょっと極端かもしれませんが
「仕事そっちのけで飲みに行く」というイメージ。ビジネスの力(ちから)関係
はさておき、どっちが払うなんてこともさておき(たぶん)、とにかく
お客さんは放っておかない、というイメージだったのですが、それはもう
旧態依然としたものなのでしょうか。「いろんな会社がある」と片付け
られる気もしなくはありませんが、なんだか寂しいですね。

韓国も少しずつ変わってきているのでしょうか。ぜひいろんな方のお話を
聞いてみたいです。


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