先日、ジェトロ(日本貿易振興機構)
主催の「中国ビジネス戦略セミナー」 に参加
してきました。

「行かなければ!」と思ったのは、3つある講演の中の一つに、「韓国企業の
中国進出動向」というテーマで、KOTRA(大韓貿易投資振興公社)の方が発表
するものがあったためです。

KOTRA(コトラ)の方なので、セミナーは韓国語の発表になります。聴衆はほとんどが
「中国ビジネスに関心のある日本人」なので、日韓同時通訳付きでした。

韓国語で中国について聞き、そして日韓同時通訳付き!という、
私にとっては二倍も三倍も楽しめ、そして勉強になるセミナーでした。

さて、この発表を聞いていてしきりに登場した単語が、

「애로」 (エロ/隘路(あいろ))

でした。こんな風に使われていました。

이런 점에서 저희들도 애로를 느끼는 바입니다 .
(イロンジョメソ チョイドゥrド エロルr ヌッキヌン パイムニダ/
このようなところで私たちも隘路を感じます)

実は「애로 (隘路)」については以前も当メルマガで取り上げたことがあります。
(第251号「エーッ!? エロ事項」


251号では「問題」に置き換えられると解説していますが、今回は、
「어려움」(オリョウム/難しさ)にも置き換えられるな、と思いました。

この「애로」が、発表中、何回も何回も登場するのです。日本語では日常会話の
中ではあまり使わない単語ですが、ビジネス韓国語では頻繁に使うんだな、
という点、そして、韓国も中国ビジネスに対し難しさを感じつつも、障害を乗り越え、
努力しているんだな、と感じました。

韓国企業の中国進出事例を聞いていて印象的だったのは、やはり「韓国人は
行動が速い!」ということ、そして「商機を逃さない」、という点でした。

「中国人も実はウェルビン嗜好が強く、ここに目を付けた韓国のエコ商品が大ヒット
したんですよ。無殺菌牛乳、エコ壁紙、環境ホルモンゼロの容器などですね」

「韓国人は商談のチャンスだと思えばすぐ飛行機のチケットをとって、
次の日は中国に飛んでいる。日本では社内で手続きが必要だったりするんですよね」

このような話をされていました。

日中韓をウォッチしていると視野が広がり、1が2に、2が3になるだけでなく、
1×2,2×3=6、というような広がりを見せるような気がしている今日この頃です。



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