韓国で開催された、とあるビジネス商談会の写真を見ました。会場の正面、
壇上のさらに上に、会の名称とともに、次のような横断幕が掲げられていました。
「수출애로 /글로벌역량진단
유관기관 합동상담회 」
またまた「(エロ/隘路(あいろ))」が出てきましたが、
いかがですか?パッと分かりますか?結構難しくありませんか?
読者の皆さんは「ビジネス商談会」という情報しかありませんので、
読みにくいのではないでしょうか。
さらに会について説明すると、これは韓国の「グローバル支援センター」という
行政機関が主催をし、韓国の慶尚北道で事業展開をする中小企業の皆さんが、
海外進出について情報交換や、商談、相談をし合うという会なのです。
これを聞くと、少し読めるようになる方もいらっしゃるかもしれません。
直訳すると、
「輸出隘路/グローバル力量診断
有関機関 合同相談会」
となります。そう、その企業の商品やサービスを海外展開するにあたって、
どのような難しさ(リスク)があり、反面どのような競争力(優位性)があるのかを、
客観的に専門家に診断してもらったりする会なのですね。
少し単語の確認をしてみましょう。
「애로」については説明済みです
「역량」は以外と分かりにくかったかもしれませんが、「力量」です。
漢字を見ると、「はい、はい」と思うのではないでしょうか。
さてそこで、発音してみてください。これは鼻音化が起こり、
[영냥(ヨンニャン)]という発音になります。
見た瞬間、この発音が出てきた日本語話者の方、素晴らしいです!
(当然韓国人はなんのためらいもなくこの発音をします)
「유관기관(有関機関)」は、日本語では「関連機関」となるでしょうか。
私はこの横断幕の文句を見て、その昔韓国の新聞を読み始めた頃、
新聞の見出しの意味を把握するのにかなり時間が掛かったことを思い出しました。
最近はインターネットで情報収集をすることが多いのですが、
ネット記事は字数制限があまりないことが多いのか、題名から情報量が多く、
「記事の見出しがよく分からない」ということがあまりないような気がするのですが、
紙の新聞しかなかった頃は、記事の題を読むだけで何十分もかかり、
ぐったりしたものです(笑)。
でも、諦めずに毎日毎日読んでいると不思議と慣れ、パッと見て意味が頭に
入るようにもなりました。「諦めずに続け、乗り越える」ことは大切ですね。
このような横断幕も同じですね。どんな局面の韓国語でも瞬時に意味を把握
できるようにしておきたいものです。
-
- <コンテンツ提供:アイケーブリッジ外語学院>
「言葉を知り、文化を知り、人を知る」をモットーに、東京・虎ノ門で韓国語講座を開講。「趣味の韓国語」、「シゴトの韓国語」などのクラスから実践的な通訳や映像翻訳の技術が学べる講座まで、あらゆるレベル、ニーズに応えています。
- <コンテンツ提供:アイケーブリッジ外語学院>
-
- <アイケーブリッジ外語学院>
https://www.ikbridge.co.jp/
TEL 03-5157-2424
※お問合わせは「こちら」
- <アイケーブリッジ外語学院>
※韓国語を配信・提供したい個人様または法人様は「お問い合わせ」ください。