今回の題名を書いて、面白い話を思い出しましたので、前置きとしてご紹介します。
ある中国語のセミナーで、講師の中国人先生が、日本語の面白さを教えてくれました。
「私は鰻(うなぎ)」
日本人なら、鰻を注文しているということが瞬時に分かると思うのですが、
中国人にとってはとってもおかしく聞こえるそうです。中国語の構造で考えると、
「我(わたし)是(~である)うなぎ」となり、
「私は(人間でなく)鰻です」と、捉えかねないのだとか。
「私は」の次に名詞を持って来ただけで、注文をしている背景を持つ文章に
なる日本語は面白い、とのことでした。日本人の私たちは気付かない発想で
興味津々でした。
さて本題。秋刀魚(さんま)の美味しい季節になりますね。
先日、当校の先生と一緒に定食屋に行ったところ、
「가울이니까 이거 먹어야지 .
(カウリニカ イゴ モゴヤジ/秋だからこれ食べなきゃ)」
と、さんま定食を注文されました。
「旬ですものね~」と私。さてそこで、この「旬の~」の韓国語をお分かりですか?
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「×순 (旬)의 (の)」とかではないんですよね。
「제철 (ジェッチョル)」
という単語を使います。
一瞬、「??」と思われるかも知れませんが、この「제 」は、
「제시간에 (時間通りに)」「제대로 (きちんと)」等に使われる「제 」と同じ種類ですね。
「適切な、理想的な」という意味合いを持ちます。
そして、「철 」は、「季節」なので、「제철 」は、「ちょうどその時節」という意味になり、
「旬」「食べ頃」という意味に発展します。
ちょうど最近、中上級聞き取り教材に出てきた文章から例文を。
「제철에 나는 것들을 드시는 게 좋습니다. 제철 과일이나 야채들은
아무래도 신선하고, 그 계절에 우리 몸에 필요한 영양분을
다량 함유하고 있기 때문이지요 .」
(旬のものを召し上がるといいですね。旬の果物や野菜はとにかく新鮮で
その季節に私たちが取るべき栄養分を、たくさん含んでいるからです)
なるほど、旬のものは美味しいだけでなく、栄養分を豊富に含んでいるのですね。
「食欲の秋」とはよくいったもの。旬のものを沢山食べましょう!
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「言葉を知り、文化を知り、人を知る」をモットーに、東京・虎ノ門で韓国語講座を開講。「趣味の韓国語」、「シゴトの韓国語」などのクラスから実践的な通訳や映像翻訳の技術が学べる講座まで、あらゆるレベル、ニーズに応えています。
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