第410号のメールマガジン
でご紹介した、韓国人の日本語「もし分からないから」
と同じように、少し違和感を覚える彼らの日本語があります。
それは、「~でしょう?」もしくは「~でしょ?」

こんなふうなシチュエーションで聞くことがあります。

「こちらがキム・ミオクさんです。知っているでしょ?」

「当社の製品は国内でも差別化されています。他社は真似が出来ない技術を
使っています。初めて見るでしょう?」

日本語だと、最後は完全なる友達言葉ですが、実は彼らは友達言葉(パンマル)を
話している感覚は一切ありません。彼らの頭の中はこうなっています。

「이분이 김미옥 씨입니다. 아시지요 ?」
(イブニ キム ミオク シイムニダ。アシジヨ?/(中略)。ご存じですよね)

「당사의 제품은 국내에서도 차별화되어 있습니다.
다른 회사가 모방할 수 없는 기술을 쓰고 있습니다. 처음 보시지요 ?」
(タンサエ チェップムン クンネエソド チャビョラテオ イッスムニダ。
タルン フェサガ モバンハルス オmヌン キスルr スゴイッスムニダ。
チョウム ポシジヨ/(中略)。初めてご覧になりますよね)

日本語の敬語がイマイチ、という部分はさておき、今回とりあげたいのは
この最後の「~でしょ?」です。そう、彼らは「-지요 ?(~ジヨ?)」を、
「~でしょ?」と覚えてしまっているのです。しかし、これにふさわしい日本語は、
「~ですよね」ですね。

この、’突然パンマルに豹変する「~でしょ」’、韓国人が近くにいる人なら、
一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。これほどまでに多くの人が
何の疑いもなく(←ポイント)使っているのを見ると、おそらく、韓国国内での
日本語教育の一部で、そういう教育がされているのでは、と思ってしまいます。

「~でしょ?」が出てきた度に「どこでそれを習ったか」を聞き、その生地(出先)
を追求する研究でもしようかしらなんて、不毛なことを考えてしまうほど
気になってしかたがありません(爆)!



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