アンニョンハセヨ?連投中の「ムズムズする敬語の誤用特集」をお読みに
なった、青森県在住のOさんがお便りをくださいました。Oさんは、 昨年の10月9日
「ハングルの日」に放映されたという韓国の動画を紹介してくださいました(こちら
)。

こちらは動画だけでなく、スクリプト(台本)も載っているので、学習にもってこいです。
「敬語を付けられた’物’」の反応が大げさで可愛らしいので楽しめます。

今回の訪韓で私が耳を疑った「-(으)ㄹ게요」の使い方と、物に敬語を付ける現象に
ついて特集されていたので、自分の感覚もまんざらではないな(笑)と思いました(自画自賛!자화자찬!)。

しかし、動画内で「-(으)ㄹ게요」を使われたときの「なぬぅ?」的な反応をしている
おじいさん……、私もこの現象をあーだこーだ言っている時点で、このおじいさんの
ような旧世代に加わるのだなぁ、とも思いました。

というのも、この言語現象をまだ韓国から帰国して数か月しかたっていない
スタッフに聞いたところ、そこまで違和感を感じていなかったようなのです。

「이렇게 드시는 거세요. (こうやって召し上がるものでいらっしゃいます)」等の
最後の「세요」は、「ございます」的な意味なのかな、とらえていた、と。

なるほど。最近韓国に留学をし、日常生活を送り、街で接する現地の韓国人が
皆そのような表現を使っていたら、このように自然に受け入れるのだろうな、と思いました。

動画内ではほかにも面白い例が扱われています。たとえば、
「다르다(タルダ/ちがう)」「틀리다(トゥルリダ/ちがう)」の違い。
前者は「異なる」という意味、後者は「誤る、間違える」ですね。

日本語話者は逆にその違いがわかり、誤用はあまり見受けられないのですが、
当校の先生方に聞いてみたところ、以下の「×」の文章のように言う韓国人がよくいるとのこと。

×「민수와 철수는 성격이 틀려요.」
○「민수와 철수는 성격이 달라요.」
(ミンスとチョルスは、性格が違います)

×「전에 먹은 요리와 맛이 틀려요.」
○「전에 먹은 요리와 맛이 달라요.」
(前に食べた料理とは味が違います)

そのほか、間違った外来語の使い方の例も紹介されていましたが、
その「外来語」が、まさに「日本語の外来語発音」だったのです。
またここで紹介するには長くなってしまうので、気になる方は先に
ご紹介したページを見てみてください(^^)。



※韓国語を配信・提供したい個人様または法人様は「お問い合わせ」ください。