受講生の方からドキュメンタリー映画『60万回のトライ
』のチケットを頂戴し、
観てきました。強豪、大阪朝鮮高級学校(大阪朝高)のラグビー部を追った
ドキュメンタリー映画。是非皆さんにお勧めしたい映画です。

社会的問題をテーマにしたドキュメンタリー映画にありがちな、暗く、重く、少し
退屈……というような要素はありません。若者たちの笑顔と、鍛えられた体、
迫力あるスクラム、タックル、ラグビーの「ノーサイド」精神など、さわやかな要素が
ちりばめられていて、映像を楽しみながら、作者の思いをくみ取ることができます。

この映画を観ながら、私は原点に帰ることができました。私が韓国語の勉強を
開始した90年代は、クラスメイトにこういった社会問題を真剣に考え、 問題解決の
ために取り組んでいる役所の方や、教員の方などがいて、私も少なからず影響を受けました。

たとえば、映画の中の語り手さんがこんなことを語ります。うろ覚えなので、
一言一句同じではありません。ご了承ください。

「朝高の生徒は、6割が韓国籍、4割が朝鮮籍。朝鮮籍といっても、それが
朝鮮民主主義人民共和国を指すわけではなく、宙ぶらりんになっている
生徒もいます。日本国籍もわずかにいます」

この「なぜなぜ」。この「なぜなぜ感」が、私を韓国語の学習にのめり込ませました。
ここを追っていくと、戦中のこと、戦後のこと、在日一世たちの苦労などいろんな
問題が見えてきて、心を揺さぶられたものです。

以前、「ハイキャリア」というサイトで、韓国語にのめり込んだきっかけを、
直前まで学んでいたロシア語に比べ、劇的に簡単だったためと書きましたが
(こちら
)、もう一つ、こういった要素もあったんですね。

さて、ラグビー部の彼らが円陣を組んで叫びます。

「하나! 믿음! 승리!」(ハナ、ミドゥム、スンニ/ひとつ!信頼!勝利!)

最後の「승리」は「スンリ」でなくて、鼻音化して「スンニ」なのよね~
なんて思ってしまうのは職業病。とにかく勝利に向かい、他者を、自分を
信じようとするひたむきな心は単純に観ている人に感動を与えます。

오사카 조선 고등학교 럭비부의 다큐멘터리 영화가
아주 감동적입니다. 여러분 꼭 보십시오!
(オサカ チョソン コドゥンハッキョ ロッビブエ ダキュメントリ
ヨンファガ アジュ カムドンチョギムニダ。ヨロブン コッ ポシプシオ/
大阪朝鮮高等学校ラグビー部のドキュメンタリー映画がとても感動的です。
皆さん、ぜひご覧ください!)
★東京・渋谷は明日4日(金)までです。しかも午前中(>_<)!→こちら




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