先日、韓国フードコラムニストの八田靖史さんの主催する
「第7回オレカテ
(俺の韓流家庭教師)~韓国関係の仕事をする人、したい人
たちの非営利勉強会」に参加してきました。この日の講師は、芸能界きっての
韓国通で知られる女優の黒田福美さん(イベント詳細
)。
「韓国人~傾向と対策~」というテーマのお話を伺ってきました。

日本人の傾向と対比させながら話を進めてくださったので、私たち日本人の
習性についてもまた考えさせられ、「通訳者・翻訳者のすべてが分かるサイト
~ハイキャリア」で一つコラムを書かせていただきました(→こちら
)。

日本人ははっきりものを言うことができないものです。以前、とある大手企業が
社内の会議をすべて英語で行うという決断をし、世間で話題になっていましたが、
社員の英語力を高めるという目的以外に、「回りくどい言い方で議論が煮詰まるのを
防ぎ、ズバリ話すことで決断を早くする」という理由もあるようでした。その件に
ついては賛否両論ありましたが、納得できる部分もあります。

そう、多くの日本人は相手に「察してもらう」ことを無意識のうちに期待して
いますよね。今日はこの「察する」をキーワードに、知っトクを見ていきましょう。

「察する」の韓国語は、「미루다(미루어보다の形で多く使われます)」です。

まさに、私がハッキリした態度を取らなかったときに相手の韓国人が発した
言葉だったので、記憶に残っています。

ある小さな組織をまとめる機会があったのですが、いろいろ調整することがあり、
Pさんへの連絡が遅くなり、はっきりした依頼ができていませんでした。そんな中
Pさんからメールをもらい、そのメールには以下のように書いてあったのです。

확실하게 말을 안 하시는 것으로 미루어볼 때
저에게 맡기실 생각이 없는 것 같습니다.
(ファクシラゲ マルr アナシヌンゴスロ ミルオボrテ 
チョエゲ マッキシr センガギ オmヌン コッカッスmニダ/
はっきりお話されないことから察するに、私に任せるお考えはないようですね)

決してそんなつもりはなかったのですが、相手には煮え切らない態度に移り、
そのような印象を与えてしまったのでしょう。

誤解を与えてしまう、というのはとても悲しく辛いこと。外国語を学び、
外国の人々と付き合うようになり、またビジネスの経験値も増してくると、
決して‘きつい’のではない、「お互い誤解をしないためのハッキリとした
発話能力は養わないといけない」と常日頃感じます。

「自身の発した一言は相手に伝わっているか」常に、意識していたいですね。



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