先日、釜山に住む韓国人の友人が日本に出張でやってきたので、一緒に食事をしました。私と一緒に食事をする、と友人が勤め先の支店長に話したところ、ぜひ一緒に、と、さ
らには支店長のお知り合い(韓国人ビジネスマンLさん)も加わり、4人で食事をすることになりました。このように、あれよあれよという間に人が増える感じ、まさに韓国的な気
軽さ、良い意味の行き当たりばったりさで、なんだか懐かしかったです。

Lさんは最近まで釜山にいたので、友人とこんな会話をしていました。 この2人も初対面です。

Lさん 「부산, 어디에 사세요?」
     (プサン、オディエ サセヨ/釜山のどこに住んでいらっしゃいますか?)

友人 「저는 달맞이고개에 살아요.」
     (チョヌン タルマジコゲエ サラヨ/私はタルマジコゲ(月見峠)に住んでます)

Lさん 「역시~! 그런 포스가 나오네요.」
     (ヨクシー、クロン ポスガ ナオネヨ/やっぱり!そんな「ポス」が出ていますね)

「タルマジコゲ(月見峠)」は、「釜山のビバリーヒルズ」ともいわれる海雲台地区の
高級住宅街です。なので、「そのような場所に住む人に見えますね」という意味だということは会話の流れでわかったのですが、この「포스(ポス)」という言葉が聞き慣れず
、会話が落ち着いた頃たずねてみました。

すると、どうも英語の「force(フォース/力、強さ、勢い)」からきているようです。
同席した韓国人3名によると、人々が使いだしているのはここ5,6年のことかなぁ、とのこと。

帰って来て当校の先生に尋ねたところ、由来までご存知でした!この「フォース」は、映画『スターウォーズ』のヒットをきっかけに韓国で使われ始めた言葉だそうです。
(→ウィキペディア
の説明)

もう一つ例文を。

그 분한테는 사장님다운 포스가 느껴지네요.
(ク ブナンテヌン サジャンニムタウン ポスガ ヌッキョジネヨ
/あの人からは社長らしい雰囲気(カリスマ性)が感じられますね)

「분위기(プヌィギ/雰囲気)」と置き換えることもできるかもしれませんが、
「포스」の方が「ほとばしるものがある」というようなニュアンスがでますね。
上の例文ではカッコの中を「カリスマ性」としましたが、その対象によって、
日本語訳はいろいろ変わってくる気がします。

日本語では「force」をそのようには使いませんよね。
とても面白い韓国的英語表現を知ることができました!



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