先週に引き続き、末恐ろしい小学二年生の娘に指摘された私の日本語の話を
ご紹介しましょう。
ふとした会話で、「誰それは物知りだ」ということを言いたく、私が、
「○○さんなら、ほとんどぜんぶ分かるよ」と言ったところ、娘が
‘ほとんど’と‘ぜんぶ’が付くのはおかしいと言うのです。
あれ?そういえばそうですね。
「ほとんどのことは分かるよ」→100%でなくとも、かなり分かる
「ぜんぶ分かるよ」→100%分かる
のどちらかであるべきなんです。
自分が「ほとんどぜんぶ」と言ったことが逆に不思議で、考えてみたところ、
韓国語の「거의 다(コイ ダ/ほとんど ぜんぶ)」の感覚で言っている のでは
ないかと思いました。
「거의(コイ/ほとんど)」「다(タ/全部)」ではあるものの、フレーズとして
韓国語の「거의 다」は市民権を得ています。考えれば考えるほど……、
韓国人はよく使っています!
박 사장님이라면 거의 다 아실 거예요.
(パク サジャンニミラミョン コイ ダ アシルコエヨ
/朴社長ならほとんどお分かりになるでしょう)
거의 다 끝났어요. 간단하게 확인만 하면 돼요.
(コイ ダ クンナッソヨ。カンタナゲ ファギンマン ハミョンデヨ
/ほとんど終わりました。簡単に確認だけすれば大丈夫です)
このように。どんな感覚で使っているかネイティブ先生に聞いてみたところ、
「100%でなくとも、それに近い」感覚のときに使うことが多いそうです。
おそらく「거의」の感覚で使い、「다」はおまけ的に、そして‘ゴールに近い’
という感情が込められているのかなと思います。
たまにゴールは遠いのに「거의 다」を使っているシーンも見かけなくは
ないですが、常に「あと少し、あと少し、だから頑張ろう!」と思う気持ちは
悪くはないですよね(^_-)-☆
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