」に新記事をアップしました。その記事の題名とは!「憧れの仕事~韓国語の先生になるには
」。
いや、憧れてなんかないし、というツッコミはおいておいて、記事内でも触れていますが、日本語話者の韓国語学習者なら、どなたでも潜在的に韓国語講師としての資質をそな
えていると同時に、韓国語が上手ならなれるのかというと、そうではない、意外と大変な仕事でもあります。
記事の最後で、私が延世大学の講師養成講座に通ったとき、責任者の先生に
「韓国語講師に最も大切な要素は?」と質問した時のエピソードを載せています。
先生の回答は、
「임기응변」(イムギウンビョン/臨機応変さ)
だったんです。その時は少し意外に思いましたが、本当にその通りなんですよね。
韓韓辞書を見ると、こんな解説が載っています。
그때그때 처한 사태에 맞추어 즉각 그 자리에서 결정하거나 처리함.
(クッテグッテ チョハン サテエ マッチュオ チュッカッ ク ジャリエソ キョルチョンハゴナ チョリハム/その時々、生じる状況に合わせ、直ちにその場で決定した
り処理すること)
うぬぬ~、まさしく!そうなんです。語学学校の教室は、一分一秒ごとにこの
臨機応変さが求められることが起こるんです。
例えば、先生がある授業に入って、
「みなさん、35ページを開いてください」と言ったとする。そうしたら、
「え?先生、この前38ページで終わりましたから、今日は39ページからではないんですか?」と言われたとする。
ここで、「私は35ページからと聞いている」と数分間押し問答をしたり、あたふたと
準備していない39ページから行って、授業がボロボロになったりするのはプロとしてはNGだと思うんです。
勘違いをしているのは生徒さんか講師か、もしくは引継ぎをした誰かが間違ったのかなど、いろんな状況が考えられるのですが、さておき、こんなときに即座に対処し、できる
だけ何事もなかったように充実した授業を遂行する能力こそが、語学講師には必要だと思います。
少し話がそれますが、有名な恋愛漫画家の柴門(さいもん)ふみさんが(もしかして若い世代は知らない?)エッセイか何かで、こんなことを書いていました。
「ある男性が、女性に‘実は昔、きみのことが好きだったんだ’と言ったとする。
私なら、この後の女性のセリフを何通りも考え出すことができる」
さすが一世風靡した恋愛漫画家さんだけありますが、語学講師も似た能力が必要で、目の前の生徒さんの森羅万象的な!発話に対し、何通りものリアクション、受け答えを用意
しておかないといけません。
最後に例文を。
어학강사에게는 눈앞에 벌어진 상황에
임기응변으로 대처하는 능력이 필요합니다.
(オハッカンサエゲヌン ヌナッペ ポロジン サンファンエ
イムギウンビョヌロ テチョハヌン ヌンニョギ ピリョハムニダ
/語学講師には目の前で起こる状況に対し、臨機応変に対処する能力が必要です)
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「言葉を知り、文化を知り、人を知る」をモットーに、東京・虎ノ門で韓国語講座を開講。「趣味の韓国語」、「シゴトの韓国語」などのクラスから実践的な通訳や映像翻訳の技術が学べる講座まで、あらゆるレベル、ニーズに応えています。
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