うぬぬ~、っと考え込んでしまいました。小中学校に子供を通わせるお母さんは
よくご存知かもしれませんが、大抵の小中学校は新学期早々、親たちが集まって、PTAの役員を決めます。

PTAとはものすごく簡単に言ってしまうと、学校行事、普段の子供たちの学習を
先生たちだけでなく親も協力して一緒に盛り立てていこう、手伝おうという主旨の集まりで、役員になると、頻繁に学校側との会合があったり、作業に出かけたりします。

韓国の同様の集まりは、

「학부모회」(ハップモフェ/[學父母会]PTA)

と言います。

韓国の友人、知り合いたちの話を総合すると、韓国では割と役員を積極的に
やりたがる親が比較的多いようです。動機を聞くと、「先生と仲良くなれる」
「先生がうちの子に対し、良くしてくれるのではという期待がある」
「学校での子供の様子がよく分かる」のだとか。なるほど、韓国らしいですね。

早速例文を。

한국에서는 학부모회에서 임원을 하려고 하는 부모가 적지 않답니다.
아이에 대한 혜택을 기대하는 마음도 조금 있는 것 같아요.
(ハングゲソヌン ハップモフェエソ イムォヌル ハリョゴ ハヌン プモガ チョクチ アンタムニダ。
アイエ テハン ヘテグル キデハヌン マウムド チョグム インヌンゴッ カタヨ
/韓国ではPTAで役員をしようと思う父母が少なくないそうです。
子供に対する恩恵を期待する気持ちも少しあるようですね)

日本の場合は、どちらかというと「逃げ腰」が多数派かな、というところです。
PTAの活動に奉仕してくださっている方々からすると、残念な様子だとは思いますが、役員になるメリットが感じられない場合、致し方ないのかも しれません。
立候補される方が出きってしまうと、このようなやりとりがなされがちです。

「私は去年役員をやりました」→「私は3年前にやりました」
→「じゃあ、やったことがない人?」→「私はフルタイムで仕事をしています」
→「私も家事で手一杯です」→「私はこの子の下に2歳の子供がいて、大変です」
→「私も親の介護をしています」

……と堂々巡り。いつまでたっても決まらない場合、くじ引き、ジャンケンとなります。でもそうすると、PTAを本来支えるべき精神である「積極的な奉仕の心」が備わない
まま役員になる方も出てきたりして、その重苦しい表情に学校側が逆に恐縮してしまったり。

でも、PTAの役員に限らず、例えばスポーツ選手も、怪我をしたりした逆境から
また別のものを掴み、大きく成長する方もいらっしゃいますよね。
何ごとも「捉えかた次第」「そこから何を掴むか」にかかって来るのでしょう。

私はこれまで役員をしたことがなく(今年もなりませんでした)、くじ引き、ジャンケンで選出されたこともありませんが、もしなったら「これも運命」と受け取り、そうです
ね、私の一番の使命であるアイケーブリッジの発展!につながるものを、そこから得よう!というような気持ちで臨もうと思っているところです。



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