4月末に韓国語能力試験(TOPIK)が日本でも実施されましたね。
受検された皆様、お疲れ様でした!

私は中上級の「書くこと」対策を担当させていただきましたが、受講生の方が感想をブログ
にアップしてくださいました。ありがとうございます。
これからも良い点はさらに良く、課題は改善すべく、努力したいと思っています。

さて、その対策講座で作文のテーマとして取り上げた文章の一部に、以下のような文章がありました。

영상 매체의 발전으로 인쇄 매체의 역할이 상대적으로 위축되고 있습니다.
(ヨンサンメチェエ パルチョヌロ インセ メッチェエ ヨッカリ サンデジョグロ ウィチュッテゴ イッスムニダ
/映像媒体の発展で、印刷媒体の役割が相対的に委縮しています)

意図的に「映像媒体」「印刷媒体」と、漢字語をそのまま直訳しましたが、皆さんはこれをどう解釈しましたか?授業で同じ質問を投げかけてみました。すると、

「映像媒体」→YouTubeの動画とか、ネット配信のドラマとか?
「印刷媒体」→小説、雑誌、漫画とか、本のこと?

という声が上がりました。なるほど、間違いではありませんが、
「매체(メチェ/媒体)」を「メディア」と訳してみると、いかがでしょう。

「映像メディア」と「印刷メディア」ですね。そう、実はここではシンプルに、テレビ等の映像ニュースと新聞を比較したりすると、作文を書きやすいです。作文はこのように
、書き出すまでにきちんと解釈して的を得た論理展開ができるかがカギですね。

さて、韓国ウォッチャーの皆さんに、是非お勧めしたい「印刷媒体」があります。
ご存知の方も多いと思いますが、「ソウル新聞 テソロ
」。韓国の新聞を毎日読んだり、ニュースを頻繁に見ている、という人もいらっしゃると思いますが、お仕事で必要に迫られて
いたり、通訳などの勉強をしていて頻繁に接する方以外はそこまでできないのが実情でしょう。

でも、韓国の「いま」「社会事情」「生の声」を聞きたい、という方は上記テソロを購読してみてください。韓国在住の記者さんが書いた記事が、日本語で!写真付きで読めま
す。日韓の事情を「印刷媒体」ならではの独自の視点で比較、分析したりしているので、勉強になります。

フリーペーパーですが、送料・手数料として年間1850円のみ発生します。
でも、記事の質、情報量でこの値段は本当に安いと思います。

そしてもう一つご紹介。フォーリン・プレスセンター
という財団法人がありますが、こちらは海外の方に向け、日本の事情等を深く理解してもらうために様々な事情を配信、発信して
います。

「ウォッチ・ジャパン・なう
」というコーナーでは、日本の主要紙の社説等を比較し、紹介、発信する記事もあり、なんとこの春から、英語、中国
語、韓国語で配信されているものもあります。
(テーマの冒頭に【4言語で発信中!】と書いてある記事が該当します。)

「日本の社会事情やイシューを母語でキャッチしたい」という韓国人、中国人、英語圏の友人がいらっしゃったら是非ご紹介してみてください!



※韓国語を配信・提供したい個人様または法人様は「お問い合わせ」ください。