先日、韓国語を解する方々と仕事上の打ち合わせをすべく食事をしていました。
そんな面々なので、たまに韓国語の単語、フレーズも飛び出します。
食事のときは仕事のお話と言うより、ほとんどが楽しい雑談だったのですが、印象的な韓国語に出会ったので、ご紹介いたします。
とある方の話。この方が、そのまたとある方に会うと、仲の良い間柄の安心感から
くるのか、いつも仕事上の苦労話を聞いたり相談されたりするそうです。
その話を聞いていた別の方が、それはまさに「신세타령(シンセタリョン/[身世打令])」だね、と。
とっさにこの言葉を思いついたその方もさすがだな、と思いました。
この「신세타령(シンセタリョン)」、辞書を引くとこう書いてあります。
「自分の身の上を愚痴がましく嘆くこと、また、その嘆き話」
そう、とっさに韓国ドラマや巷のチムジルバン等で耳にする、アジュンマ(おばさん)たちの
「아이고-, 우리 신세가 왜 이렇게….(アイゴ~、ウリ シンセガ ウェ イロッケ……
/あ~あ、どうしてあたしらの境遇はこんななんだろ)」
というような韓国語が脳裏に浮かびます。そう、これこそ「신세타령」。
日本語にすると、「身の上話」? でも「身の上話」は、愚痴る、嘆く、というニュアンスが「신세타령」ほど強くない気がします。
また、単に「愚痴」というと、自分の身の上、人生の根幹から嘆くというようなニュアンスはないし、やっぱり、「신세타령」は「신세타령」なんですよね。
例文を一つ挙げましょう。
우리 아버지는 술만 마시면 항상 신세타령을 하신다.
(ウリアボジヌン スルマン マシミョン ハンサン シンセタリョンウル ハシンダ
/父はお酒を飲むときまって愚痴をこぼします(身の上を嘆きます))
う~ん、日本語訳が難しい……。愚痴をこぼす、というほど軽くはないし、身の上を嘆く、というほど大袈裟でもない、この韓国的なカンジ!伝わるでしょうか。
-
- <コンテンツ提供:アイケーブリッジ外語学院>
「言葉を知り、文化を知り、人を知る」をモットーに、東京・虎ノ門で韓国語講座を開講。「趣味の韓国語」、「シゴトの韓国語」などのクラスから実践的な通訳や映像翻訳の技術が学べる講座まで、あらゆるレベル、ニーズに応えています。
- <コンテンツ提供:アイケーブリッジ外語学院>
-
- <アイケーブリッジ外語学院>
https://www.ikbridge.co.jp/
TEL 03-5157-2424
※お問合わせは「こちら」
- <アイケーブリッジ外語学院>
※韓国語を配信・提供したい個人様または法人様は「お問い合わせ」ください。