家庭があり、夜、自由に飲みに行けなくなってから久しいです。そんな中、
ごくたま~に気心知れた人々と飲むようなことになると、ついつい楽しくて
飲み過ぎてしまうこと……が、年に1,2回あります。どのくらいかというと、そうですね、次の日「お酒」と聞いただけで「もう一生飲むのをやめよう」と思ってしまうくら
い(笑)。

最近もそんなことがありました。しかし、「家庭があり」「仕事があり」「義理の両親の目があり」で(爆)、なんてことないふりをしながら次の日、朝から晩まで
修行のような1日を過ごすことになります。

そんな中、仕事の合間に立ち寄った台湾フードのお店「春水堂
」で、気持ち悪いんだか空腹なんだか分からない状態でお昼ご飯を食べました。
たのんだのは「鶏湯麺(ジータンメン)
」。もともと辛いものは好きですが、 この日は
気分的にさっぱりしたものが食べたく、鶏がらスープのものを選びました。

スープを一口すすり……あ~、疲れた胃袋に染み渡る温かさと美味しさ!
これなら食べられる。このとき、私の脳裏に真っ先に浮かんだのは、

「이것이야말로 해장국이네~.」
(イゴシヤマrロ ヘジャングギネ/これこそまさに、ヘジャンクッだわ)

という韓国語でした。

「해장국(ヘジャンクッ)」をご存知ですか? 韓国フードコラムニストの八田靖史さんの「コリアうめーや!
」(※トップページ→韓国料理大図鑑→日本語表示、から見られます)で詳しく解説されていますが、料理名
をひとことで言うと「二日酔いの朝に食べるスープ」なんです。

そして、韓国語の辞書には「迎え酒を飲むときに一緒にすする汁物」
「酔い覚ましのスープ」とあります。

この日あらためて……、

「二日酔いの朝に食べるスープ」がれっきとした名詞として存在するだなんて、
なんて韓国人はお酒が好きなんだろう!!と思いました。飲み過ぎる、二日酔いになることを前提としているんですものね。

こんな言葉があるのは朝鮮半島だけかしらん、と、韓中(韓国語→中国語)辞典で
調べてみたところ、ありました(笑)。中国語では「醒酒湯」というそうです。
他の国、言語はどうなんでしょう。

そもそも、「迎い酒と飲むスープ」というところからして、度が過ぎた感じがします(笑)。
「迎い酒」とは、酔いを覚ますために飲むお酒、とのことですが、酔いを覚ますには
水分と時間……これしかありません。



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