先週、韓国の済州島に行ってきました! 10月9日のハングルの日に開かれた
第20回世界韓国語雄弁大会に、当校受講生が出場されるため、推薦者として
赴くことになったのです。

この大会は、韓国語やハングルの優秀性(우수성)を世界に発信しようという
主旨のもと、韓国以外の国々で主に開催されおり、7年前にマレーシアで開かれた
同大会に自身で出場して以来、毎年日本からの出場者を推薦させて頂いています。

ここ7年の開催地としては、香港、オーストラリア、インドネシア、ベトナム、シンガポール、韓国ソウルなどなど。毎年「오세요-」と言って頂いていましたが、ここにきて
やっと実現しました。

部門は韓国国内の地方予選を勝ち抜いてきた韓国人弁士の部門に加え、
海外からの外国人、僑胞の部門があります。日程中、「韓国語」を共通語に、
ロシア人、モンゴル人、中国人、マレーシア人、インド人、インドネシア人、
シンガポール人、香港人等の人々と話をしてきました。彼らに、日本人とは
どう映ったかも気になりますね。

数日間にこれだけの国の人と過ごせ、難なく意思疎通ができるというのは
とても貴重なひと時です。驚いたのは、7年前に比べ、海外弁士たちの
韓国語のレベルが格段に上がっていたこと。そう、K-POP等の影響かと思います。

このほか、感じたことなどはいろいろありますので、滞在記についてはブログ等に
まとめたいと思っています。

さてさて、済州島はその昔、「탐라(耽羅)」という王国でした。
その名残か、独自の文化や言語(方言)を持つことで知られています。

滞在中、公休日であるハングルの日が土日に繋がり連休になったこともあり、
文化イベントが催されていました。
その文化イベントの名称は「탐라문화축제(耽羅文化祭り)」でした。いまでも
済州島の人々が昔から引き継がれる文化に誇りを持ち続けていることが分かります。

雄弁大会の主催者側が用意してくれていた観光ツアーで訪れた民俗村で、
ガイドさん(といっても民俗村の村民)が済州島の方言を教えてくれました。

・動詞の平叙文に着く「-ㅁ/수다(-m/スダ)」
 →「-ㅂ/습니다」のことだと解釈しました

・疑問形の「-ㅁ/수가? (-m/スガ?)」
 →「-ㅂ/습니까?」のことだと解釈しました

文章だと語尾のニュアンスを説明するのが難しいのですが、やんわり、というよりは、その正反対。「そうだ!」みたいな感じで田舎っぽくエイヤッと、ズバッと、そして常に
ビックリマークを付けるような気持ちで言うと、それっぽくなるようです。

ホテル近くのコンビニで買い物をしたときのこと。アジュンマ世代の女性店員さんが日本語で応対してくれました。やり取りの中で韓国語を使ったところ、お上手ですね~と驚
いてくださったので、

「옛날에 서울에서 살았수다!」
(ィエンナレ ソウレソ サラッスダ!/昔、ソウルで暮らしていました!)

と済州島方言を使って答えてみました。その時の店員さんの「わあー!」という反応、そして嬉しそうな表情といったら!私としては、まさに「ヨッシャー!」という感じでし
た(笑)。

よく、方言を使う外国人は間違いなく親しみを感じてもらえると言いますが、
それを実感したひとときでした。

済州島……、今度は菜の花を見に、菜の花が咲く季節に訪れてみたいな、と思っています。



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