先日韓国に行って、ああ、面白い表現だな、と改めて思ったものがありました。それは、
「여기 있습니다.」(ヨギ イッスムニダ)
直訳すると「ここにあります」ですが、どんなふうに使うかというと、 例えばレストランなどで、「손수건 주시겠어요?(ソンスゴン ジュシゲッソヨ/おしぼりいただけ
ますか?)」と頼み、店員さんが持ってきてれる。
店員さんがテーブルにそっと、「여기 있습니다.」(ヨギ イッスムニダ)と言いながら置く。ここでは、「どうぞ」。というような意味になりますね。
銀行の窓口で何か書類を書きたい。「펜을 빌려 주시겠어요?(ペン ピrリョジュシゲッソヨ?/ペンを貸していただけますか?)」というと、職員さんが、ボールペンを
差し出しながら、「여기 있습니다.」(ヨギ イッスムニダ)と貸してくれる。やはりこれも「どうぞ」ですね。
そういえば、新大久保の韓国料理店や雑貨やさんなどで、店員さんが「ここにあります」「こちらでごじゃ(ざ)います」と言いながら、ものを出してくれるようなことがあり
ました。これはきっと、「여기 있습니다.」(ヨギ イッスムニダ)と言いたいのですね。
ところで、韓国で生活したことのある人は、人にものを差し出す時に片手で渡すのに抵抗を感じることがありませんか?
そう、韓国では物を渡すときや飲み物を注ぐときなど、片手で行うのは無礼とされていますね。なので私はいま、何かを渡すときは自然と左手を、右腕のどこかに添えているよ
うな気がします。
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