もうすでにご覧いただいている方もいらっしゃるかもしれません。
全国の韓国語学習者の皆さんが楽しみにしているHANAさんの学習誌
『韓国語学習ジャーナル hana Vol.10』の巻頭特集の執筆を担当させていただきました。
今回のテーマは「好印象を与える韓国語!」
現在、Amazonの韓国語の学習法ジャンル1位を独走中です。(こちら


もっとも丁寧なハムニダ体からぞんざい表現までを整理し、
「謙譲表現で、相手を持ち上げる!」
「ハムニダ体を使って、キリッとした印象を演出!」
「柔らか表現、間接表現で、しなやかな雰囲気を醸す!」
「パンマルと下称形を区別し、友達言葉に温かみを加える!」
「気の利いた会話フレーズで、好感度をアップする!」
これらのテーマについて、HANA編集部の方々の助言を得ながら原稿を書かせていただきました。

留学時代、会社員時代、現在の学校運営の中で体験したエピソードなども
少し交えながらまとめました。是非お手に取ってみてください。

説明や例文だけでなく、各項目の最後に「理解度をチェック!」という
問題コーナーも入れました。一つご紹介いたしましょう。

以下、1~3のハムニダ体の文章のなかで、シチュエーション上
相応しくないものがあります。それはどれでしょうか。

1.아이구, 네 딸 너무 예쁘다. (아이한테) 안녕하십니까? 엄마 친구 수경입니다.
2.부장님, 어제 말씀하신 자료는 언제까지 작성해 드리면 되겠습니까?
3.네, 고객님, 지금 전화하시는 번호가 커스터머 센터 맞습니다.

(日本語訳)

1.あら~、あんたの子、すっごくかわいいね。(子供に)こんにちは。お母さんの友達のスギョンです。
2.部長、昨日おっしゃった資料はいつまでに作成すればよろしいでしょうか。
3.はい、お客様、いまお電話をされた番号がカスタマーセンターで間違いありません。

答えは1。子供にハムニダ体を使っているので不自然なんですね。
詳しい解説は是非「hana 10号」をご覧いただければと思いますが、日本語の場合、初対面の挨拶は習慣的に丁寧語で通すこともあり、小さい子供に対しても
「こんにちは~。はじめまして。お母さんのお友達ですよ」等、言うことがありますが、韓国語の場合、ハムニダ体や場合によってはヨ体も不自然になったりします。

使う相手によって語尾を変える韓国語の「待遇法」は6段階あります。
やはり詳しくは「hana 10号」をご覧下さい!韓国語学習者なら一度は聞いたことが
ある「言葉遣いを決めるために、年齢を尋ねる」という習慣は、このような背景があるためなんですね。

待遇法については、以下のサイトにもよくまとめられています。
会話形式で進むので、とても分かりやすいですよ。是非ご覧下さい!
※ちょんげぐり「古狸案先生」のアップグレード韓国語
「第119回待遇法・超整理法




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