前号、前々号と「賛成」「反対」の韓国語をお届けし、「韓国の親子の結びつきは強い」という話で締めくくりました。それで思い出した面白いエピソードがありますので、ご
紹介いたします。

韓国留学時代の友人が結婚し、韓国人の旧友もこの日のために来日し、参列しました。その旧友との近況報告の中で聞いたことによると、「結婚を考えていた彼女と別れてしま
った」と。とても未練を感じているようでした。そして、こう言うのです。

근데 카톡으로 어머니한테 연락이 오는 거야. 아직 가능성이 있지.
(クンデ カトグロ オモニアンテ ヨルラギオヌンゴヤ アジク カヌンソンイイッチ
/だけど、カカオトークで(彼女の)お母さんから連絡が来るんだよ。まだ(復縁の)可能性あるでしょ。)

いやいや、ないよー!ととっさに言ったかどうかは記憶にありませんが、 どうも聞くところによると、付き合っていたときから彼女のお母さんにとても気に入られていたのだ
とか。

それにしても、この旧友の言葉の中にはいろいろ驚くことがありますね。

・(おそらく付き合っていたときから)彼女のお母さんとカカオトークで連絡を取り合っていること
・彼女と別れたあともお母さんとやり取りをしていること(もちろんお母さんは別れたことを
知っているし、別れたのも半年前だとか)
・お母さんが自分を好きなら、お母さんが彼女を説得してくれて、復縁も可能なのでは、という望みを抱いていること

もちろん、彼のこの発想は韓国人としてもレアケース(あまりないケース)だとは思いますが、でも、こういう発想をする旧友の思考パターンも親子の結びつきの強い韓国なら
ありうるのかなとも思いました。

でも、両親の反対で結婚をあきらめた、という話はよく聞きますが、両親の賛成(勧め)で別れた人と復縁したという話はまだ聞いたことがありません。

元彼女のお母さんも連絡を取ったりするのをやめて、旧友に新しい道を進ませてほしいなぁ、と思ったりもします。



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