「NHK WORLD KOREA」。こちらはインターネット視聴ができるNHKラジオの韓国語
放送ですが、その「하나Caf?」という番組に当校「通訳翻訳プログラム
」講師の
嵯峨山みな子先生がゲスト出演されました。

インタビューでは、先生の自己紹介、韓国語の学習をはじめたきっかけ韓国留学、留学時代の思い出、最後は学習者へのメッセージで締めくくられ、あっという間の楽しい20
分間。是非お聴きください。(こちら
)スマートフォンでも聴くことができ
ますよ。

すべて韓国語で繰り広げられるインタビュー内容を聴くことができるかしら…という方のために、印象的な話題から少しフレーズをご紹介いたしましょう。ポイントとなる単語
を青色にしてみますね。

嵯峨山先生が「生きた韓国語が学びたい」と韓国に留学したのは1995年。
この頃は韓国で学生運動が盛んな時代。

학생분들이 시위를 하는 현장을 지나간 적이 있었는데요,
그 때 최루탄을 맞았어요. (中略) 눈이 아프다고만 생각을 했는데
지나가는 한국 사람들이 눈이 맵다고 표현을 하더라고요.

(学生たちがデモをする現場に遭遇したことがあったのですが、
そのとき催涙弾を浴びました。(中略)目が痛い、とだけ考えたのですが、
通り過ぎる韓国人は目が辛いと表現していたんですよ)

なるほど、これはその場にいないと聞けない表現だったかもしれません。

また、その後のインタビュアーのシン・ウィスさんが紹介されたエピソードが
面白かったのですが、シン・ウィスさんは当時小学生。なんでも、催涙弾を浴びるとサムギョプサルを食べることになっていたと。「催涙弾の成分を豚の油で消さないといけな
い」のだとか(笑)。これは初耳で面白かったですね。

また、嵯峨山先生が住んでいた下宿での思い出も紹介されます。
何より下宿のアジュンマ(おばさん)との交流が印象的だった、と。
いろんなお話が紹介されましたが、そこから一つだけ。

下宿は新村の繁華街。外で女性同士の喧嘩の声がする。アジュンマが
「うるさくて眠れない」「見に行こう」と。女性二人はあまりにも興奮していて、当時の嵯峨山先生はその韓国語が聞き取れず、なぜ喧嘩をしているのか分からない。
アジュンマに聞いたら、

저기 남자 있잖아. 저 남자가 두 여자에게 양다리를 걸친 것 같애.
(あそこに男の人がいるでしょ。あの男性が二人の女性に二股掛けたみたい)

この「양다리는 걸친다」という言葉は知らなかったけれど、まさにその状況が目の前にあるので、すぐ理解することができた、と。こんなことも、住んでいるからこそ体験で
きることですね。

そして、いまの韓国語学習者層のことにも話題が及びました。最近、先生が
韓国語能力試験の会場に行ったら「ここは女子大か」というほど若い女性が多かった、と。
そんな状況について、

정말 격세지감을 느끼지요.
(本当に隔世の感を覚えます。)

と。これに対し、シン・ウィスさんが、いまではお母さんと娘さんが韓流コンサートの会場などに来たりしていて、本当に良い時代になったなと思うと受け答えていらっしゃい
ました。

そして、嵯峨山先生は最後に、通訳・翻訳者を目指す韓国語学習者の皆さんへ、
以下のようなメッセージを届けています。

어학 공부를 하는 것은 정말 외롭고 힘든 작업이라고 생각을 하는데요.
(中略)여러분들께서도 항상 긍정적인 마인드를 가지시고 재미있게 공부를 하신다면
언젠가는 원하시는 결과가 꼭 따라 온다고 믿거든요.

(語学の勉強は本当に孤独で辛い作業だと思いますが、
(中略)皆さんもいつも前向きな気持ちを持たれ、楽しく勉強をされていけば、
いつかは望む結果が必ず付いてくると信じています)

こんなに韓国語がお上手な先生も「辛い」とおっしゃる語学学習。
でも放送を聞いて、まさに「嵯峨山先生のように韓国語が話せるようになりたい!」と思われた方は多いのではないでしょうか。私も中国語の学習をまだまだ頑張らないと。
皆さん、共にファイティン!ですね。



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