『国際市場で遭いましょう(原題:국제시장)』をようやく観ることができました。
韓国留学時代に仲良くしてくれた友人のおじいさんが、まさに朝鮮戦争(6.25전쟁)の
ときに北側から南下した人で、大混乱のさなか家族と離れ離れになってしまったという、
まさに生き証人の話を直に聞きました。
映画でも出てきましたが、留学時代は、主人公のように、離散家族を探す人々を
メディアで目にすることもあり、どれをとってもひとごとと思えず、私も韓国人が流す
涙と同じ涙を流し続けました。
主人公のドクスが離散家族を探すテレビ番組に突然呼ばれます。番組は生放送。
どうやら離れ離れになったお父さんと中継で結ばれている模様。ドクスの家族を
はじめとする全国の視聴者、スタジオに並ぶ離散家族を探す人々が、中継で
結ばれた二人の会話を息をのみながら聞き入ります。
「흥남의 유덕수 씨예요?」
(フンナメ ユドクス シエヨ?/興南のユ・ドクスさんですか?)
「흥남은 흥남이지만 저는 윤덕수예요. 유덕수가 아니에요.」
(フンナムン フンナミジマン チョヌン ユンドクスエヨ。ユドクスガ アニエヨ
/興南は興南ですが、私はユン・ドクスです。ユ・ドクスではありません)
以上はうろ覚えなので、映画のセリフとは同じでないと思いますが、
흥남というのは、父子が離れ離れになった港の地名。
この会話で二人が父子でなかったことが分かり、スタジオのみならず、
ドクスの家族や全国の視聴者が「ああ~~」とため息をつきながら一斉に落胆します。
作り話とはいえ、また離散家族を探すという慌ただしい情報戦の中とはいえ、
この苗字のパッチム違いがこのような状況でも起こりうる(と韓国人はおおむね
認めている)、という設定に、改めて名前の聞き取りは大変なんだな、と実感した次第です。
映画内の「離散家族を探す生中継番組」のシーンは、実はこれでは終わりません。
気になる方は是非!映画を観てみてください。多くの人が薦めていましたが、
本当にお勧めできる韓国映画です。
そして、韓国人の名前聞取りのコツを知りたい!という方は、
『シゴトの韓国語 応用編』
第二章を是非ご覧下さい(^-^)。本の画像上の
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