解禁する法案(IR推進法案)です。
成立においては賛否両論あるようですが、私は『新・観光立国論』
(デービット・アトキンソン著)
や『新・観光立国論~モノづくり国家を超えて』
(寺島実郎著)でインバウンドについて
勉強する中で、IR施設は日本に必要だと思っており、成立は時間の問題だろうとは思っていました。
そして何より、「カジノ」という響き。これは私にとって、甘美な響きを持つんです。
古くからの韓国ウォッチャーの皆さんならお分かりでしょうか。そう、ソウルの高台にある
「シェラトン・ウォーカーヒル(現・シェラトン・グランデ・ウォーカーヒル)」のカジノのためです。
いまでは江南のCOEXなどにもカジノがありますが、ソウルのカジノは以前、
「シェラトン・ウォーカーヒル」にある「パラダイスカジノ」のみでした。日本には
カジノがないので、日本からの観光客の人気スポットだったんです。
(「パラダイスカジノ」コネストのページ
)
韓国留学時代、日本から友人知人が遊びに来ると、よくウォーカーヒルに行きました。
ソウルの繁華街でタクシーを捕まえ、のちにご紹介しますが留学生泣かせの
韓国語フレーズを発し、タクシーは東に進んでいきます。
うねる山道を登っていくと現れる輝かしいホテル。カジノに足を踏み入れると
別世界が広がります。人々の歓声、ルーレットやチップの音、煙草の煙
(今は禁煙でしょうね、笑)、すべてが高揚感をかき立てました。
私は留学生でしたし、いつも見ているだけでしたが、地味な留学生活に華を
添えてくれた思い出の場所です。
さて、そのウォーカーヒルに行くための難関は、タクシーで行き先をきちんと
伝えられるか、という点でした。
「シェラトン・ウォーカーヒル」を韓国語で書いてみましょう。
「쉐라톤 워커힐」です。
この「워커힐」の発音が難しいのです!
分解すると、「워(→二重母音)+ 커(激音、ㅓの発音)+힐(ㄹパッチム)」と、
日本語話者泣かせの発音のオンパレード。タクシーに乗り込み、
「안녕하세요? 쉐라톤 워커힐로 가 주세요.」
(アンニョンハセヨ?シェラトン ウォコヒrロ カ ジュセヨ
/こんにちは。シェラトン・ウォーカーヒルに行って下さい)
と言っているつもりでも、留学したての頃は、決まって「は?」と聞き返されました。
何度か頑張って、ようやく運転手さんが、「워커힐!(ウォコヒr/ウォーカーヒルか!)」と
理解してくれました。
今思えば、当時は公営カジノはソウルに一つしかなかったわけですし、「?」という
反応をされたら「카지노요.(カジノヨ/カジノです)」等、言い添えれば、
「はいはい」となったかもしれませんね。
日本の初のカジノはどこにできるのでしょうか。今後ニュースをウォッチしていきたいと思います。
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