【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(
キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件を受け、北朝鮮の民主化を目指す韓国の団体「北朝鮮戦略センター」が国際刑事裁判所(ICC、本部オランダ・ハーグ)に金委員長の訴追を促す予定だ。 同センターの代表で北朝鮮脱出住民(脱北者)の姜哲煥(カン・チョルファン)氏は22日、「金正男は象徴的な暗殺被害者と見なすことができる」として、ICCに働きかける考えを明らかにした。 姜氏は「北の住民の人権じゅうりんを指摘することも重要だが、海外で起きる北のテロを問題視することも急がれる」と述べた。金正日(キム・ジョンイル)総書記の妻だった成恵琳(ソン・ヘリム)氏のおい、李韓永(イ・ハンヨン)氏がソウル郊外で北朝鮮工作員に銃殺された事件など、過去の被害事例を2~3カ月かけて調査する予定だという。 姜氏は13日にもハーグのICC本部を訪れている。金委員長の叔父で北朝鮮ナンバー2ながら処刑された張成沢(チャン・ソンテク)氏にかかわった人物が集団で処刑されたと主張し、金委員長の訴追を促した。 ほかにも韓国の複数の団体がICCを訪れ金委員長の訴追を求めている。 「NKウオッチ」のアン・ミョンチョル代表は来月13日にスイスのジュネーブで、北朝鮮の政治犯収容所で起きている人権じゅうりんの実態を告発する討論会を主催する予定だ。脱北前に政治犯収容所の警備隊員だった自身の加害行為も明らかにする。
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