キム・ジョンウン の最新ニュースまとめ
日本のメディアによると、日本政府は22日、北朝鮮から24日午前0時~31日午前0時の間に「人工衛星」を打ち上げるとの通報があったと発表した。打ち上げに伴い、北朝鮮南西の黄海上の2か所とフィリピン東側の太平洋上の1か所に危険区域を設けたという。国際海事機関(IMO)のガイドラインで、韓国や北朝鮮などが属する海域の航行の安全に関し日本が調整国を務めていることから、日本に通知したとみられる。
北朝鮮は5月31日に軍事偵察衛星の打ち上げに失敗している。この時は5月31日午前0時~6月11日午前0時の間に打ち上げるとして、まず日本に通報し、IMOにも計画を知らせた。
予告期間の初日、北朝鮮は北西部の平安北道・東倉里の発射場から軍事偵察衛星「万里鏡1号」を搭載したロケット「千里馬1型」を打ち上げた。だがロケットは推力を失い、黄海に墜落した。北朝鮮の国家宇宙開発局はその数時間後に打ち上げ失敗を認め、「千里馬1型に導入された新型発動機システムの信頼性と安定性が落ち、使用された燃料の特性が不安定だった」としながら原因の解明に着手すると述べた。
6月16~18日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)も出席した党中央委員会総会では、早期に再打ち上げを成功させる方針が示された。
その後の北朝鮮の動きに関し、韓国情報機関の国家情報院(国情院)は今月17日の国会情報委員会で「北は7月以降、発射体の信頼性検証のためエンジンの燃焼試験を集中的に実施している」と報告した。
北朝鮮はエンジンの欠陥を解決できたと判断し、再打ち上げを予告したとみられる。前回は予告期間の初日に打ち上げに踏み切っていることから、天候不良でなければ今回も早めに打ち上げると予想される。
ただ、打ち上げに成功したとしても軍事偵察衛星としての性能はないとみられる。韓国軍当局は、黄海に墜落した万里鏡1号の主要部分を海中から引き揚げて米国と共同で分析した結果、粗悪な水準で軍事的に利用できる性能は全くないとの認識を示した。
今回の衛星打ち上げ予告に関し、韓国・世宗研究所の鄭成長(チョン・ソンジャン)統一戦略研究室長は「北は5月末の偵察衛星打ち上げ失敗でメンツが潰れたが、もし今回成功すればお祝いムードの中で9・9節(建国記念日)を迎えることになる」との見方を述べた。
北朝鮮の打ち上げ予告期間は韓米のUFS演習期間と重なる。韓国・北韓大学院大の梁茂進(ヤン・ムジン)総長は「国内政治用としての9・9節の祝砲」とした後、「軍事的には(今月18日に開かれた米大統領山荘)キャンプデービッドでの韓米日合意の無力化を狙うもので、かつUFS訓練に対抗する武力誇示」と分析した。
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