文大統領が同大会に出席するのは就任後初めて。同運動は権威主義体制で始まったが、国に与えた肯定的な役割を評価し、今の時代に合わせて発展的に継承する考えを強調した発言とみられる。
文大統領は「われわれが『奇跡』と呼ばれるほどの高速成長を成し遂げ、国民所得3万ドル(約330万円)の経済強国になったのは農村から都市へ、家庭から職場へ広がったセマウル運動があったため」と強調。「セマウル運動が組織内部の十分な合意と民主的な手続きを経て、(農村改革運動から)『生命・平和・恭敬運動』への大転換に乗り出したのは歓迎すべきことだ」と述べた。
また、2013年にセマウル運動の記録物が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の記憶遺産に登録されたことや同運動を開発途上国に普及させていることを取り上げ、「今後も国際社会の責任ある中堅国として、世界が共に豊かになるよう引き続き支援していく」との方針を示した。
今年にホンジュラスでテスト事業を行う4地域を構築し、来年にはラオスと農村共同体開発事業を拡大。21年にはアフリカ南部のザンビアにセマウル運動を普及させる計画という。その上で、「アジアや中南米、アフリカなど世界各国とセマウル運動を通じてわれわれの発展経験を分かち合い、共に繁栄・平和の道へ進みたい」と述べた。
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