バイデン米大統領の就任以降、米中間の対立がエスカレートしている(画像提供:wowkorea)
バイデン米大統領の就任以降、米中間の対立がエスカレートしている(画像提供:wowkorea)
ジョー・バイデン米大統領の就任以降、米中間の対立がエスカレートしている。米国は同盟国を先立たせて 中国に圧力をかけることに加え、香港と台湾問題に直接 介入するなど、中国が核心利益と呼んでいる「一つの中国」問題を刺激し続けている。中国は米国に対し 批判の声を高めながら、米国と その同盟国たちによる包囲網を打開するために、周辺国との密着の努力している。

きのう(7日)中国の官営英字紙“グローバルタイムズ”は社説を通じて、ケネス・ウィルズバッハ米太平洋空軍司令官が「中国は、全てが属国で 皇帝にひれ伏せていた頃の栄光の(帝国の)時代へと回帰したがっている」と発言したことを引用し「このような米軍高官の発言には驚かない。米国は 絶えず成長している中国の軍事力により、太平洋において 自国の海軍・空軍の覇権が揺れ動くことを懸念しているのだ」と主張した。

つづけて「米国は中国と緊密な関係を発展させたり 国防協力協定を締結することを遮るために、より多くの国を属国として置きたがっている」とし「米国が ベトナム・フィリピン・マレーシア・インドネシアなどに対して、潜在的に軍事的基盤を築くために動くだろう」と推測した。

また「米国は、覇権体制を維持するために “想像の敵”が必要だ」とし「不幸にも ロシアと中国が、そのような敵となった」と主張した。

グローバルタイムズは「中国政府は 他国を征服するために武力を使用するかわりに、共生協力開発に焦点を合わせている」と強調した。

これは、G7(主要7か国)の首脳たちが 中国の「一帯一路」事業をけん制するための共同対応方案を模索することにしたことに対してのものだとみられる。

米国は、中国が「レッドライン」と呼んでいる台湾にも介入している。現職の米連邦上院議員団は前日午前、米空軍C-17輸送機(RCH181)で台湾に到着し、新型コロナウイルス感染症ワクチンを提供している。

中国内の専門家たちは「米上院議員たちの台湾訪問には 政治的・軍事的意図があり、これは 中国に対する最も深刻な挑発だ」と主張している。

今月4日には 香港当局が天安門事件の追悼集会に対して不許可の方針を下したが、香港駐在の米総領事館とEU(ヨーロッパ連合)事務所などが これを無視し、各々がロウソクを灯し追悼集会を支持した。

一方 中国は 米国による けん制の中、周辺国に手を差し伸べている。「中国・ASEAN対話関係構築30周年」を記念した特別外相会議と、「瀾滄川-メコン川協力」第6回 外相会議が、この日から8日まで 重慶で開かれている。

また 中国の王毅 国務委員兼外相は今月4日、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相と電話会談を行ない「米国は 民主という名目で召集団を形成し、人権を口実として他国の内政に干渉している。多国間主義の旗を掲げ、一方主義で邁進している」と指摘した。

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