昨年12月に朝鮮中央テレビが公開した金総書記の遺体=(聯合ニュース)
昨年12月に朝鮮中央テレビが公開した金総書記の遺体=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】昨年末に死去した北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の遺体が来年初めにも一般に公開される見通しだ。遺体は現在、永久保存するための作業を行っている。
 北朝鮮観光専門インターネット旅行社の主体旅行社は19日、来年の北朝鮮ツアーの予定をホームページに掲載した。ホームページによると一般の外国人観光客は「光明星節」(金総書記の誕生日)にあわせ来年2月14~19日に行われるツアーから金総書記や故金日成(キム・イルソン)主席の遺体が安置されている平壌の錦繍山太陽宮殿を見学できるという。
 錦繍山太陽宮殿は平壌の観光名所の一つだが、今年初めに金総書記の遺体の永久保存作業が始まったため、北朝鮮住民や外国人観光客の見学が事実上禁止されている。金総書記の死後、同宮殿を訪問したのは金正恩(キム・ジョンウン)第1書記や一部高官ら一部だけだ。
 主体旅行社は来年3~4月のツアーにも同宮殿を入れており、来年初めに永久保存作業を終えた金総書記の遺体を一般公開するとみられる。
 遺体の公開について、金日成主席の場合は死去から約1年後の1995年7月12日に駐北朝鮮の外交官や軍人らに永久保存処理を終えた遺体を公開し、96年7月から一般公開を始めた。
 同ホームページによると、主体旅行社は北朝鮮国営の朝鮮国際旅行社から旅行に関する権限を委託され昨年11月より営業を開始した。ただ、北朝鮮当局とどういう関係なのかについては、触れていない。

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