韓国ドラマ「チャクペ~相棒~」のネタバレあらすじ、キャスト、視聴率、相関図、感想
MCの注文にその場で即席で演技を披露する彼の姿は「何でも一生懸命にする青年」そのものだった。
先ごろ、インタビューに応じたノ・ヨンハクは「時代劇に多く出演したからか、ファン層の中心はおば様やおじ様方でしたが、『ラジオスター』に出演してからは若いファンも増えました」と語り、本人も不思議そうな顔をした。
「周囲の人々は、僕に親近感をもって対応してきます。『ラジオスター』が放送された翌々月、ある作品の最終オーディションを受けたのですが、その反応は良かったです。私に対する態度がソフトになったというか…。僕を見るなり特技を見せて、と言うので『棒を振り回します』とモップをその場で回して見せたら皆さん、とてもウケていましたよ(笑)」
デビュー11年目だった昨年、MBC「チャクペ(相棒)」でチョンドゥン(チョン・ジョンミョン)の子役として注目を集めたのに続き、先ごろSBS「大風水」とKBS1「大王の夢」など大型時代劇2編に同時出演。上半期に出演した「引数比」と「少女探偵パク・へソル」まで合わせると、ことしだけ4作品に出演したことになる。
彼は「作品を続けて撮影するのは大変」とし、「複数の役柄を行ったり来たりするので、精神的に疲れます」と吐露した。
ドラマ撮影を全て終え、髪を短くカットした理由を「変化のため」と答えたノ・ヨンハク。しかし彼は「男らしく見せたかったのですが、髪を切ったらもっと子どもっぽくなってしまいました」と茶目っ気たっぷりに笑ってみせた。
子役として出演することについて、負担もあるという。
「普通は子役を先にキャスティングするのですが、役が成人の演技者に変わったらどうなるのか、と気になります。『階伯』で成人の役をチョ・ジェヒョン先輩が演じましたが、その時は本当にプレッシャーでした。指折り数える演技派俳優の先輩に迷惑をかけないように本当に頑張らなければ、と思いました。『大風水』ではわざと明るく演じました。後半に暗い雰囲気に変わるように、その対照となるためです。成人演技者たちの演技スタイルを参考にしますが、自分から作品を探すようなことはしません。そうすると、まねになってしまうからです」
「大王の夢」は、昨年11月から準備してきた。キム・ユシンの子役を演じる彼は、アクション演技に挑戦してみたいという思いから6か月間、厳しい訓練を受けてきたという。最初の2か月間は1週間に6日ジムに通い、残りの期間は武術や乗馬を朝から晩まで習った。
彼は「家にいるときは怠け者ですが、演技するときは勤勉になる」とし演技に対する情熱を見せた。
周りからの誘いを受けて演技を始める子役とは違い、彼は自ら進んで演技者の道を選んだ。家の末っ子として愛情たっぷりに育てられた彼は、つらい脇役出演も4年以上経験してきた。
「僕にとって突破口は演技でした。友だちより秀でたものがなかった僕は、自分が上手にできることは何か探したところ、それは演技でした。僕が努力したら報われるものが演技だったのです」
好きで始めた演技だったが、やめたいと思ったこともあったという。
彼は「幼い頃、不当な待遇を受けた」とし「子どもだから守られるのではなく、無視されたときは心に傷を負いました。お母さんも苦労するから、演技をするのが嫌いになりました」と過去を振り返った。
「悪いことがあったら、演技をして涙を流すと気分が晴れます」とし、普段自宅で昔の台本を見ながら演技練習をするという彼は、少し前に「階伯」の台本を久しぶりに開いたという。
「一度も経験したことのない二重人格のキャラクターでしたが、命を維持するため自身の本当の姿を隠して生きていく姿と内にナイフをもったような姿が自分に似ていると思いました」
先ごろノ・ヨンハクは、大学入学試験で話題を集めた。彼は、安定した作品活動で演技力を積み重ねてきたが、その一方で昨年に続きことしも入学試験に失敗。学校の成績も優秀だっただけに、試験は残念な結果となってしまった。
しかし「僕よりうまくいった人が合格したわけだから、大丈夫」とし、「僕のせいで誰かが被害を受けたとしたら、申し訳ないです」と周囲を気遣ったノ・ヨンハク。
来年20歳になる彼は「いまが思春期」とした。
「最近、感情の起伏が激しいです。僕には思春期がないと思っていましたが、僕にもついに(思春期が)やって来たかと思うとおもしろい気がします。子役のイメージは僕自身が克服しなければいけない問題。声にも変化をつけてみようと思っています。また子役を演じることになったとしても、それは僕を信じてキャスティングしてくれたのだと思いますが、年齢にあった役柄を演じたいという思いもありますね」
演劇の世界にも興味をもっているというノ・ヨンハク。しかし、まずは12月に友人とオーストラリアに旅行する計画だという。1年ぶりに苦労して得た休暇なのだ。
「思う存分に休んで、次の作品は命を賭けます。結局、演技者は演技で応えなければいけないから」と、力を込めて語った。
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