【ソウル聯合ニュース】韓国統一部は21日、4月の北朝鮮との南北貿易額が2343万ドル(約23億9500万円)にとどまり、前月比88%減少したと発表した。1995年(年間2億8729万ドル、月平均2394万ドル)水準まで後退した。
 貿易額の急減は、北朝鮮当局の方針で4月初旬から南北共同事業である開城工業団地への韓国からの物資搬入が止められ、団地の稼動が停止したため。
 南北貿易は1980年代後半の和解ムードを背景に、1990年に関連法が設けられ、翌年は貿易額が1億ドルを突破した。開城工業団地が稼動した2005年には10億ドルを超えるなど、拡大が続いた。2010年の韓国海軍哨戒艦撃沈事件をめぐり、韓国が北朝鮮に対する制裁措置を取ると、開城工業団地を通じた原材料・副資材の搬入と完成品搬出が南北貿易のほぼ全てとなった。
 しかし昨年末以降、北朝鮮のミサイル発射や核実験などの悪材料で南北関係が急速に冷え込み、貿易にも響いた。開城工業団地は現在、事実上閉鎖状態にあり、今月からは貿易額ゼロとなる可能性が高い。

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