池田誠剛氏=(聯合ニュース)
池田誠剛氏=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国サッカー代表チームの日本人フィジカルコーチ、池田誠剛氏が多忙を極めている。
 池田氏は選手らの体力回復を手助けし、実戦に向けコンディションを点検する役目を果たす貴重な専門家だ。
 大韓サッカー協会によると、池田氏は24日に行われる東アジア・カップの第2戦、韓国対中国戦を前に、中国へ出国する。所属クラブ、杭州緑城の試合日程に合わせ選手の指導に当たるためだ。所属クラブでの仕事を終えた後、28日に行われる第3戦、韓国対日本戦に備えるため韓国へ戻るという。
 池田氏は代表チームを率いる洪明甫(ホン・ミョンボ)監督の要請を受け、今回の東アジア・カップで韓国代表のフィジカルコーチを務めている。協会は池田氏が所属クラブと韓国代表チームの仕事を掛け持ちできるよう、パートタイムの契約を結んだ。年末に杭州緑城との契約が終了した後、韓国代表チームのコーチとして正式に加わることを検討している。
 前任の崔康熙(チェ・ガンヒ)監督が率いていた代表チームにはフィジカルコーチがいなかった。現在、池田氏が報告する選手のコンディションは、試合に出場する精鋭メンバーを選ぶ上で重要なデータとなっている。
 洪監督はJリーグでプレーしていたころ、池田氏に「わたしが監督になったら手伝ってほしい」と懇願し、了承を得ていたとされる。洪監督は2009年のU-20(20歳以下)ワールドカップ(W杯)に向け、浦和レッズに所属していた池田氏を三顧の礼で迎えた。韓国はその大会で8強に進出した。また、昨年のロンドン五輪でも池田氏とタッグを組み、銅メダルという結果を出した。
 池田氏は1980年代、イングランド1部リーグ(プレミアリーグ)のウェストハム・ユナイテッドに入団するほど期待を集めていた。だが、深刻な負傷を負い早くに引退し、専門のフィジカルトレーナーに転向した。

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