韓国映画「殺人漫画」のキャスト、公開日、あらすじ
WEB漫画の編集長の謎の自殺から始まった死の連鎖。その全ての死を予告するWEB漫画。容疑者として浮かび上がる美人作家。果たして彼女は一体なぜ、この漫画を描いたのか。そして、この漫画に隠された驚愕の秘密とは!? 全ての謎が繋がった時、慄くような恐怖が待っている…。
今回、「殺人漫画」キム・ヨンギュン監督のオフィシャルインタビューが届いた。
-本作を演出するに至った経緯を教えてください。
本作のシナリオを初めてもらった時には、映画のタイトルが 「話(ストーリー)」 だったんです。シナリオのタイトルだけ見て 「ストーリーに対する自信感がとても強い映画なんだ」と思いながらシナリオを読んでいきました。シナリオは構成が緻密でストーリーの展開がスピーディだったし、映画の素材が “WEB漫画”という点でとても惹かれました。
-ホラーの魅力はズバリ何だと思いますか。
実はホラー映画を演出するなんて考えたこともなかったです。ところが「赤い靴」(2005)という映画を演出することになって、やってみたらとても面白かった。これが本当に格別なジャンルなのだと、その時初めて分かったし、いつかまたホラー映画をもう一度やってみたいという気持ちがあって今回演出を引き受けました。「赤い靴」ではストーリーの密度に対して惜しい部分があったんですが、今回はその部分をより補強し、さらに良いものを撮りたいという欲もでてきたんです。
-WEB漫画とスクリーンという新しい試みが注目されています。監督は前作でも他のジャンルとのミックスをされていますが、今回はどうでしたか。
多くの方々が「ワニとジュナ」(2001)のエンディングに入っていたアニメーション効果を憶えていてくださいますね。 今回はもっとWEB漫画の効果を重視し力を入れてやりました。アートディレクターと会議もたくさんして、どんなふうにビジュアル化させるか、撮影監督と照明監督がどんな雰囲気を作ってくれるかなどに対してもたくさん悩みましたし、私も演出をしながら俳優たちともたくさん悩みました。 平面的な絵を映像に移して来るためにたくさんのCGチームの努力が必要でした。
-イ・シヨンさん、オム・ギジュンさんの呼吸がすごく合っていたと思います。キャスティングに至った経緯を教えてください。
イ・シヨンさんのこれまでの作品を見ると、ユーモラスなキャラクターであるにもかかわらず、私はイ・シヨンさんはスリラーやホラーがすごく似合うなと思っていました。イ・シヨンさんは確固な価値観を持っていたりするので、私が特別に演技に対して注文する必要がありませんでした。オム・ギジュンさんはベテラン演劇俳優出身でミュージカルもやられているだけあってとても安定した演技を見せてくださいました。ミュージカル俳優らしく台詞のトーンはとても音楽的です。 ただ、発音と発声が良いから台詞がよく聞こえるという次元を越え、音楽をやられていた方だからこそ、そのような姿がより浮き上がってみえました。二人ともとても魅力的は俳優さんです。
-本作が既存のホラーやスリラー映画と違う点は何だと思いますか。
「赤い靴」では、主人公とサブキャラクターのストーリー的な因果関係において、説得力が足りなかったところが、自分自身とても惜しかったので、今回はストーリーの完結的な構造により関心をおくようにしました。ドラマ的に見た時に、ホラー映画ではだいたいがびっくり脅かすホラーの特性を活用しているんですが、単純にその技法のせいで怖いとは言えないと思うんです。本作では、自分だけが知っている過ち、その過ちがどんなふうに現れてどんな映像になるのかによりフォーカスを置きました。自分の過ちを改めて見た時の恐怖感は、言葉では表せない怖さがあります。
また主題的な側面で完結的な構造により関心を置くようにしました。“面白い話の中にもたくさんの話がある”という話を聞くことが最大の目標です。この映画の主題である“因果応報”。この映画を見て「私はあんなふうになってはいけない」と、思ってもらえたらうれしいです。
『殺人漫画』104分
■出演:イ・シヨン「イタズラなKiss」オム・ギジュン「ドリームハイ」
ヒョヌ「根の深い木~世宗大王の誓い~」
■監督:キム・ヨンギュン『赤い靴』
■公開表記:10月19日(土)シネマート新宿、心斎橋ほか全国順次公開
■配給:CJ Entertainment Japan
■公式サイト:k-moviefes.jp/killertoon
■クレジット:(c)2013 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved
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